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関西電力美浜原発3号機事故から10年 癒えぬ遺族の心(福井新聞) 安全対策が不備なのは東電だけではない
2014-08-08 22:59:40

関西電力の協力会社社員5人が犠牲となった美浜原発3号機の蒸気噴出事故から、9日で10年。遺族のうちある人は今も癒えぬ心の傷を抱え、ある人は気持ちに整理を付け前を向く。節目の年を前に「二度と犠牲を出してほしくない」とそれぞれが口にした。
犠牲者の一人亀窟勝さん=事故当時(30)=の父(64)=徳島県=は「ちゃんと点検さえしてくれていれば…」と、今も悔やみきれない。ただ「息子がおらんのに(関電に)何を求めても仕方がない」と割り切るように話す。年に4回ほど、小浜市内にある息子の墓を訪れている。「『帰って来い』と言っても戻らないのは分かっている。だから『来たぞ』とだけ話しかけ手を合わせている」
ある遺族は今も、亡くなった家族の写真を床の間に飾ったままだ。「しまわないといけないとは思っているんだけど…」。写真の隣に置いた仏壇に朝晩欠かさず手を合わせる。「見守ってくれてありがとう」と写真に名前で呼びかけている。
「優しい人間だった。毎日どういう風に亡くなったかばかり考える。周りは『苦しまずに亡くなった』と言ってくれるけど、今も思うとたまらなくなる」と打ち明けた。泣けて話せなかった事故のことを口にできるようになったのは、つい最近になってからだ。
別の遺族も、悲しみを抱えたまま。「事故はついこの前のような気がする。毎年8月9日が近づくと気持ちが敏感になる。思い出すこと自体がつらい」と話す。遺族で年数回集まり、思いを語り合う。「家族を亡くした者でないと分からないことがある」という。
一方、年月を経て気持ちの整理を付ける人もいる。「後ろを振り返りたくない。家族がそろっていたらと寂しいこともあるけど、しょうがない。前を向かないと」とある遺族は話してくれた。
遺族らは、今も月命日に仏壇に手を合わせに訪れる関西電力の姿勢などに、誠意を感じている。その上である人は「これからも安全対策に力を入れてほしい。二度とこんな犠牲が出たらあかん」と力を込める。別の遺族も「二度と事故を起こさないよう、風化させないようにしてもらうだけ」と言葉少なに話した。
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/nuclearpower/53047.html

































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