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東電福島第一原発避難訴訟 26日福島地裁判決を前に 「非認め謝罪を」自殺女性の夫、東電に憤り(時事)

2014-08-24 15:51:01

渡辺はま子さんの遺影(右上)が置かれた部屋で取材に応じる夫の幹夫さん=7月28日、福島県川俣町
渡辺はま子さんの遺影(右上)が置かれた部屋で取材に応じる夫の幹夫さん=7月28日、福島県川俣町
渡辺はま子さんの遺影(右上)が置かれた部屋で取材に応じる夫の幹夫さん=7月28日、福島県川俣町


東京電力福島第1原発事故に伴う避難後に自殺した渡辺はま子さん=当時(58)=の遺族が「避難生活でうつ状態になったのが原因」として東電に損害賠償を求めた訴訟の判決が、26日に福島地裁で言い渡される。夫で原告の幹夫さん(64)は東電の対応に憤りを感じ、「非を認め、謝罪してほしい」と話す。
「ここは楽園だった」。福島県川俣町内の仮設住宅で避難生活を続ける幹夫さんは7月下旬、山木屋地区の自宅に戻り、はま子さんの遺影を見詰めながらこう語った。

 

幹夫さんとはま子さんはともに山木屋地区の小さな集落で生まれ育った。地元の青年団の集まりで仲良くなり、結婚。近所の養鶏場で一緒に働きながら、3人の子供を育てた。2000年に家を新築。ついの住み家にするつもりだった。

 

しかし、原発事故により事態は一転。政府の避難指示に伴い11年6月、福島市内のアパートに移り住んだ。慣れないアパート暮らしに、はま子さんは精神的に追い詰められていった。食欲はなくなり、体重は5~6キロ減少。幹夫さんの帰宅が遅いと、「どうして早く帰ってこなかったの」と泣きじゃくった。

 

同月30日、自宅の草刈りのため、一晩だけの約束で自宅に戻った。縁側で外を見ながら2人だけの夕食。「アパートには戻りたくない」。はま子さんはこう話し、翌日未明、自宅のごみ焼き場で焼身自殺した。
約2年の審理を通じ、東電から謝罪はない。提訴前、和解を模索して代理人弁護士が東電に行ったが、門前払いされ、担当者の名刺すらもらえなかった。

 

幹夫さんは裁判所が遺族の思いを酌んでくれると信じている。「明るかった女房ですら、こんな状況に追い詰められて死んでしまった。東電には、その謝罪だけは絶対してもらいたい」と力を込めた。

 

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2014082400110