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福島第一原発3号機の使用済燃料プールへの廃棄物落下事故 下敷きになった燃料棒は2本ではなく約10本。損傷の有無不明(FGW) 

2014-08-31 18:23:20

使用済燃料プール内に落下した燃料交換機操作卓の状況
東京電力によると、福島第一原発3号機のガレキ撤去作業中に、クレーンが誤って廃棄物の燃料交換機の操作卓を使用済燃料プールに落下させた事故で、水中に落ちた操作卓の下敷きになった燃料棒は、その後の調べで、当初考えられていた2本ではなく、約10本にのぼることがわかった。

使用済燃料プール内に落下した燃料交換機操作卓の状況
使用済燃料プール内に落下した燃料交換機操作卓の状況




 

東電によると、燃料プールの放射線量は、落下前と比べて、今のところ有意な変動がないことから、落下に伴う燃料破損等の兆候は確認されていない、としている。また水中カメラによるプール内の確認では、燃料ラックや燃料自体が影響を受けたかどうかは、がれきが多数山積していることから、目視はできない状況という。

 

さらに、落下したのは、約400kgの重さのある燃料交換機の操作卓だけではなく、操作卓が据え付けられていた架台の一部(約170kg)も、プールの中に落下しているという。合わせると570kgのがれきが一気に燃料棒の上に堆積したことになる。
落下した場所は、操作卓などはいったん燃料ラック上部に設置している養生材の上に落ちた後、燃料ラック上部の瓦礫の上に乗っかった形という。その下には、燃料棒が10体程度あることが確認された。燃料棒が物理的に破損しているかどうかは、不明。

 

東電では引き続き、水中カメラで監視を続けるとともに、放射線量の変動があるかどうかのモニタリングを続ける方針。

 

http://www.tepco.co.jp/cc/press/2014/1241193_5851.html