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福島第一原発3号機 使用済燃料プールへの機材落下事故。落下機材と燃料棒の直接接触を防ぐ資材の強度差、約180kg(FGW)

2014-09-01 22:51:51

3号機のプール内の落下機材の位置①と②
3号機のプール内の落下機材の位置①と②
3号機のプール内の落下機材の位置①と②


東京電力は先月29日に、福島第一原発3号機のがれき撤去作業で、作業員が誤ってクレーンで燃料交換機の機材を使用済燃料プールに落下させた事故で、プール内の燃料棒(集合体)と、落下した機材との間に存在する機材(養生材)の強度差が約180kgでしかないことを明らかにした。

 

落下した機材は、燃料交換機の操作卓で重量は約400kgある。これに張出架台(役170kg)も付随する形で落下した。両方の機材は大半が、水中にある燃料ラック養生材の上に乗っかっているという。この養生材は約750kgまでの重量に耐えられる設計になっているという。したがって、重量差は約180kg となる。ただ、養生材自体が劣化している可能性もある。また落下した機材は、いびつな形で養生材の上に乗っかっており、不安定な状態になっていると思われる。

プール内①の状況
プール内①の状況


 

このため、使用済燃料プールを揺さぶるような地震が発生したり、あるいは機材の回収が遅れ、養生材への負荷がかかかる時間が長期化したりした場合、機材が直接、養生材の下にある使用済燃料棒(集合体)約10体に、直接接触したり、何らかの影響を及ぼすリスクは続いているといえる。また、落下した機材を水中からクレーンで吊り上げる作業に際しても、燃料法を棄損しないように回収できるかが問われる。

 

機材をプールに落とした不注意による作業ミスだが、それを元に戻すには、きわめて慎重な作業が要求される。今のところ、落下事故によるプール内の放射線量の変動は観測されていないことから、東電は、危険性は少ないとの認識を示しているようだ。しかし、3号機の不安定な状態は、今後、さらに続きそうだ。

プール内の②の状況
プール内の②の状況


 

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2014/images/handouts_140901_04-j.pdf