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福島第一原発隣接港湾から セシウム3万2500ベクレルのムラソイ採取 検体の半分は基準超過 外洋との仕切りは19、21両日に一時開放(FGW) 

2014-09-19 01:18:55

ムラソイ
ムラソイ
ムラソイ


東京電力によると、福島第一原発隣接の港湾内で捕獲したムラソイから、放射性物質セシウムが1kg当たり3万2500ベクレルという高濃度を検出した。

8月中に実施した魚介類の最新の核種検査の結果で、20検体のうち半数は基準超過となり、港湾内の汚染度が一向に改善していないことを示した。

 

ムラソイは体長30センチ前後で、日本の太平洋沿岸や日本海などに生息するポピュラーな魚。白身魚として寿司ネタにも使われている。

 

政府・東電は港湾内の汚染魚は外洋と遮断されていると説明しているが、東電は19、21の両日、港湾内作業のために起重機船を入出港させるため、1-4号機の取水口付近に設置しているシルトフェンスを、一時的に開放すると発表している。開放時間は公表されていないが、船の入出港に伴い、港湾内の汚染魚は容易に外洋に泳ぎ出ることになる。murasoi2キャプチャ

 

3万ベクレルを超すムラソイは8月4日に、港湾口付近で捕獲された。また同月1日には同じ港湾口付近で、1万9000ベクレルのアイナメも捕獲されている。今回の検査では20検体のサンプル捕獲だったが、そのうち半分の10検体は、1kg当たり100ベクレルという食品基準を上回っていた。

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/f1/smp/2014/images/fish01_140918-j.pdf