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大成建設、「水の壁」で被ばく防ぐ作業現場用仮設壁を開発-放射線を約90%遮蔽(日刊工業)

2014-09-24 23:24:21

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大成建設は放射性廃棄物の分別や減容化処理など中間貯蔵にかかわる作業現場で、休憩時に作業員を放射線被ばくから守る仮設壁「簡易型放射線遮蔽体」を開発した。

仮設資材の単管パイプと接続金具を標準化して高さ2メートルの支持枠を組み、内側の水袋に注水して遮蔽体とする。接地面1・2メートル角で三角形断面の標準ユニットと四角柱状のコーナーユニットがあり、作業員の人数や敷地条件に合わせてレイアウトできる。


簡易型放射線遮蔽体の設置イメージ




 

 放射線に対する作業員の安全確保策として、水が持つ放射線遮蔽効果に注目し、建設作業員が仮設足場などで使い慣れている単管パイプと水袋を組み合わせる“水の壁”を考案した。設置、解体が容易で、水を抜けば現場の状況に応じたユニット移設も難なく行える。


 

標準ユニットは上部の水袋素材に透明なプラスチックを使って窓状の明かり取りとし、断面を三角形にしたことで注水するとさらに重心が下がり、転倒しにくい強固な仮設壁になる。地上1メートルの位置で外部からの放射線を約90%遮蔽する効果があるという。

 

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0920140924caan.html