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滋賀県でのセシウム汚染木くず不法投棄事件で、コンサル会社の社長逮捕。滋賀県警(京都新聞)

2014-09-26 13:32:58

図中のA氏が逮捕された田中拓容疑者
図中のA氏が逮捕された田中拓容疑者
図中のA氏が逮捕された田中拓容疑者


滋賀県高島市の鴨川河川敷に放射性セシウムに汚染された木くずが放置された問題で、滋賀県警生活環境課と高島署は25日、廃棄物処理法違反(不法投棄)と河川法違反(形状変更)の疑いで、東京都中野区若宮1丁目、コンサルタント会社社長田中良拓容疑者(42)を逮捕した。

県警は、汚染木くずは原発事故が起きた福島県から田中容疑者らが持ち込んだとみている。

 

逮捕容疑は、近江八幡市の土木建設業者と、横浜市のNPO法人理事長と共謀し、昨年3月中旬から同年4月下旬にかけ、放射性セシウムに汚染された廃棄物である木くず約300立方メートルを複数回にわたり、県が管理する高島市安曇川町下小川の鴨川河川敷約2千平方メートルに敷き詰めて不法投棄し、土地の形状を変えた疑い。

 

同課によると、田中容疑者は容疑を否認しているという。県警は今後、業者と理事長の関与の度合いを調べる。

 

高島市民や環境学者らでつくる市民団体は1月30日、告発状を県警と大津地検に提出。県警は、田中容疑者と、実際に河川敷などに敷設した土木建設業者、この業者を田中容疑者に紹介したNPO法人理事長の3人について受理した。県も3月に3人の告発状を県警に提出した。

 

県のこれまでの測定では、木くずのセシウム濃度は1キロ当たり最大3900ベクレルで、国が処理する指定廃棄物の基準値8千ベクレルを下回っていた。汚染木くずは、県の立ち会いの下、放置に関与していない業者が2月26日までに県外の廃棄物処理施設に搬出した。

 

http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20140925000202