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東電 福島第一原発の廃炉のため、英国セラフィールド社と情報交換協定を締結(FGW)

2014-09-30 23:51:52

fukushimaserafieldキャプチャ
英国のNDAのジョン・クラーク総裁
英国のNDAのジョン・クラーク総裁


東京電力は、福島第一原子力発電所の廃炉のため、英国のセラフィールド社と廃炉措置に関する情報交換協定に署名した。

 

東電は福島第一原発の廃炉を決めているが、特に1-3号機については、事故による原子炉内部の破損状況を把握することが困難な状況が続いている。今後、事故対応のメトがついた段階で、゙廃炉作業に移行するが、その際に廃炉措置の経験が豊富な海外の事業者の経験とノウハウを活用するのが目的。

 

セラフィールド社は、英国の原子炉や廃棄物関連施設の廃止作業を担当しており、原子炉の廃止措置に関する運営および技術面の知見、経験を豊富に持っている。東電はセラフィールド社の情報交換協定を結ぶことは、今年5月に相互の協力の意義・目的を記載した協力声明に署名しており、既定路線といえる。

 

今回の協定では、守秘義務等の具体的な内容を定めているという。また、当面の情報交換分野として、4分野を設定した。サイト運営管理、環境モニタリング、放射線防護、プロジェクトマネジメント・設計エンジニアリングである。

 

増田尚宏・福島第一廃炉推進カンパニーCDOは「この度、廃炉の豊富な知見及び経験を有するセラフィールド社と情報交換協定を締結できたことは、国内外の英知を結集して安全で着実な廃止措置を進める上で重要な一歩である」と指摘した、同社は、英国原子力廃止措置機関(NDA)などの英政府機関とも関係が深い。

 

今回、来日したNDAの ジョン・クラーク総裁は、福島第一原発の復興現場にも足を運んだ。現地で記者会見した同総裁は、「「福島第一原発は)全体の作業が大きく進捗しており、職員の方々の献身的な努力が印象的である。セラフィールド社と東京電力の協力は互いに多くの学びがあり、双方にとって有益である」などと述べた。

 

(注)NDA(英国原子力廃止措置機関):英国の原子力施設の廃止措置に関する総合的な戦略の立案等を行う公的機関。廃止措置サイトの運営と管理に関する契約をセラフィールド社と締結。

 

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2014/images/handouts_140930_04-j.pdf