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福島県の下水道処理場 汚泥中のセシウム濃度が8月、一時的に3倍増と急上昇 22万2400ベクレルを記録(FGW)  

2014-10-20 16:13:51

乾燥汚泥を保管するドラム缶(福島市堀河町終末処理場)
乾燥汚泥を保管するドラム缶(福島市堀河町終末処理場)
乾燥汚泥を保管するドラム缶(福島市堀河町終末処理場)


国土交通省の調べによると、全国都道府県下水道処理場の下水汚泥の放射性物質調査で、8月に福島市堀河町終末処理場から、1kg当たり22万2400ベクレルが検出されていたことがわかった。

 

検出されたのは8月18日採取の乾燥汚泥で、その11日前の8月7日採取時には7万1300ベクレルだったから、わずかの期間に3倍増したことになる。この値は、原発事故後の2011年6月11日の36万5000ベクレルに次ぐ高濃度となった。

 

下水最終処理場の汚泥中の放射性物質量は、廃棄物に混じったものや、除染後の排水などが凝縮されるため、濃度が高くなりがちだが、それでも事故から3年半以上を経過したことで、各地の施設から出る汚泥の放射性物質濃度は、緩やかな低下傾向にあるとみられていた。

 

福島市の堀河町処理場でも、今年6月23日の10万48001ベクレルをピークに、次第に下がっていた。ところが、8月に急増したことになる。8月の福島県の天候は、それほど雨が多く賦ってはおらず、大雨で地上の汚染土壌が洗い流されたとも考えにくい。

 

国土交通省も増加原因については、明確にしていない。急増時の核種ではセシウム134が5万9400ベクレルで、残りが137ということになる。夏の間に大量の汚染汚泥が何らかの理由で、処理場に持ち込まれた可能性もある。ただ、福島市のデータではこうした”異常値”は示されておらず、先月の値も1万ベクレルを下回っている。

 

福島以外では、東京都の葛西水再生センターが7月27-28日の採取時点で、2270ベクレル(焼却灰)と、福島以外の最新の濃度としては最高値を記録している。

http://www.mlit.go.jp/common/001057088.pdf

 

辺り