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福島第一原発1号機 建屋カバー取り外し。 散乱するガレキ 惨状再び露わに(東京)

2014-10-31 21:56:15

建屋カバー屋根部分のパネル1枚が試験的に取り外された福島第一原発1号機=31日午前7時50分
建屋カバー屋根部分のパネル1枚が試験的に取り外された福島第一原発1号機=31日午前7時50分
建屋カバー屋根部分のパネル1枚が試験的に取り外された福島第一原発1号機=31日午前7時50分


東京電力は三十一日、福島第一原発1号機の原子炉建屋カバー解体に向け、カバー内部に散布した放射性物質の飛散防止剤の効果を確認するため、屋根部分のパネル一枚を試験的に取り外した。事故で水素爆発し、がれきが散乱する建屋上部が、カバー設置から約三年ぶりに姿をのぞかせた。


 屋根は幅約七メートル、長さ約四十二メートルのパネルを六枚並べた構造で、十一月上旬にさらに一枚を取り外す。




 この日の作業は午前七時前に始まった。七時二十分ごろ、大型クレーンでパネルをつり上げ、約十五分で建屋北側の地上に降ろした。東電によると、取り外し後、敷地境界付近の放射線量に変化はないという。




 東電は今月二十九日までに屋根部分に四十八カ所の穴を開け、飛散防止剤を散布した。監視を約一カ月間続けて飛散していないことが確認できれば、外したパネルをいったん戻し、来年三月に本格的なカバー解体作業を始める。




 建屋カバーの解体は使用済み核燃料プールから燃料を取り出すための準備で、国や東電の廃炉工程ではカバー解体後に建屋上部のがれきを撤去し、取り出し用のクレーンを設置する。プールからの燃料取り出し開始は早ければ二〇一九年度前半になる見込み。

 

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014103102000245.html