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青森・六ケ所村の日本原燃の核燃再処理工場 完成時期を22回目の延期。今月の予定を2016年3月に延期(各紙)

2014-10-30 20:07:54

使用済み核燃料再処理工場の完成時期延期について説明する日本原燃の工藤健二社長(中央)ら=30日午前、青森県庁
使用済み核燃料再処理工場の完成時期延期について説明する日本原燃の工藤健二社長(中央)ら=30日午前、青森県庁
使用済み核燃料再処理工場の完成時期延期について説明する日本原燃の工藤健二社長(中央)ら=30日午前、青森県庁


各紙の報道によると、日本原燃は30日、青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場の完成時期を、これまで今年10月としていたが、2016年3月に延期すると同村と青森県に伝えた。

 

同再処理工場は、当初、1997年に完成の予定だった。これまでも再三、対策の不備等で延期が繰りかされており、今回の延期は、時期未定としたケースを含むと、22回目の延期となる。

 

今回の延期は、新規制基準に基づく原子力規制委員会の安全審査が長引いているため。日本原燃は規制委に対して31日に、延期を報告する。 



原燃は今年1月、規制委に再処理工場の安全審査を申請した。しかし、申請書の不備を指摘され、補正申請に時間がかかっている。この後、審査に約6カ月、使用前検査などに約4カ月かかるとの見込みという。また敷地周辺の断層や地震対策などの審査も残っている。

 

再処理工場の稼動が再三先延ばしになることは、電力各社が抱える原発から排出される使用墨核燃料の処理が遠のくことになり、政府が推進しようとうしている再稼動計画にも影を落とす。

 

原燃の石原準一副社長が30日午前、六ケ所村役場を訪れ、橋本晋副村長に完成延期を報告した。工藤健二社長も同日、県庁で佐々木郁夫副知事に伝えた。

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