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伊方原発、年度内再稼働困難に/安全審査に遅れ(四国新聞)

2014-11-26 15:38:27

伊方原発
伊方原発
伊方原発


四国電力の伊方原発(愛媛県伊方町)の本年度内の再稼働が難しい情勢となった。

 

千葉昭社長は25日の定例会見で、原子力規制委員会に提出を求められた基準地震動(耐震設計の目安となる地震の揺れ)の再評価について「12月の早い段階で確定させたい」とし、再提出が12月にずれ込む見通しを示した。地元同意など審査合格後の手続きを考慮すると、年度内の再稼働は極めて困難となる。

規制委は今月7日の審査会合で、四電が提出した伊方原発の基準地震動に関する評価の一部について、「さらに確認が必要な事項がある」などとして再検討を求めた。四電は現在、検討作業を急いでいるが、再提出は12月にまでずれ込む見通しだ。
審査は、基準地震動の確定で最終局面を迎える。しかし、四電が再提出する評価が了承されるかはなお不透明で、現時点で審査の終了時期は未定。さらに、審査に合格した後には、地元同意などが必要で、一連の手続きにも相当の時間を要するとみられる。

千葉社長はこの日の会見で「客観的にみて年度内の再稼働は厳しいが、諦めてはいない」と述べた。ただ、当初は今年9月ごろに基準地震動を確定できれば、年度内の稼働が可能との見通しだっただけに、審査の進ちょくが想定より3カ月程度遅れることで、年度内の再稼働は事実上不可能となりそうだ。

http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/economy/20141126000141