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東電福島第一、第二原発で連日、死亡事故。東電「手順確認不十分」(福島民友)

2015-01-21 11:57:15

fukushimarousaiキャプチャ

  • fukushimarousaiキャプチャ東京電力福島第1原発で19日、タンク上部から協力企業の男性作業員が落下した事故で、男性は20日未明に多発外傷で死亡した。福島第2原発でも同日、協力企業の男性作業員が点検台の機具に頭を挟まれ死亡した。原発で労災死亡事故が相次ぐ異常事態となった。


 
第1原発での作業中の死亡事故は昨年3月に土砂の下敷きになって1人が死亡して以来2件目。第2原発では原発事故以降初めて。

 
東電は事故の要因について、作業の手順確認や複数の作業員による安全確認が不十分だったと説明した。21日に福島第1、第2原発のほぼ全ての作業をいったん中止、安全点検で作業の手順や危険性を洗い出す。広瀬直己社長は報道陣に「安全が確認されるまで作業を再開しない」と述べた。

 
東電などによると、第1原発で死亡したのは広野町、会社員釣幸雄さん(55)。釣さんは落下防止用の安全ベルトを使用した形跡がなかった。

 
第2原発の事故は20日午前9時30分ごろ、1、2号機廃棄物処理建屋で、機器の点検準備をしていたいわき市、会社員新妻勇さん(48)が点検台と機具の間に頭を挟まれ、死亡した。機具を固定していたボルトを緩めたところ、機具が動いて挟まれたとみられる。安全対策としてクレーンを使って機具を支えるが、当時はクレーンが使われていなかった。

http://www.minyu-net.com/news/news/0121/news1.html