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|福島の子ども1人がん確定、福島県2巡目甲状腺検査。「疑い」7人。一巡目を合わせ117人に異常。通常の約100倍の発症率。福島県は「異常なし」繰り返す”異常さ”(FGW) |
福島の子ども1人がん確定、福島県2巡目甲状腺検査。「疑い」7人。一巡目を合わせ117人に異常。通常の約100倍の発症率。福島県は「異常なし」繰り返す”異常さ”(FGW)
2015-02-13 12:57:18


福島県県民健康調査は1巡目で約30万人が受診した。その結果、86人ががんであるとの診断が確定、23人は「がんの疑い」とされた。2巡目は事故後に生まれた子どもを含む約38万5000人が対象。このうち約10万6000人が受け、昨年末時点で約7万5000人の1次検査結果が判明。2次検査に進んだのはそのうち、B判定となった611人。
今回の検査で「がんまたはがんの疑い」とされたのは事故当時6~17歳だった男女8人。いずれも2011年10月から始まった1巡目の検査では、8人全員が「問題ない」と診断されていた。
小児甲状腺がんは、一般に100万人当たり1~3人とされる(日本臨床検査薬協会HPより)。今回は38万5000人に対して8人が「がんまたはがんの疑い」と診断されたことから、約7~20倍になる。1巡目の検査では30万人の受診者に対して、86人ががんと確定、23人ががんの疑いとされた。
1巡目と2巡目の両方を受診している人もいるが、単純に両検査を合算すると、117人が「がんまたはがんの疑い」となったことになる。したがって発生率は100万人当たり172人となり、一般的な比率を平均約100倍も上回ることになる。
しかし県民健康調査検討委員会の星北斗座長は「これまでの評価を変える必要はない」と述べ、原発事故との因果関係は考えにくいとする見解を維持した。
1986年の旧ソ連でのチェルノブイリ原発事故の影響を受けたべラルーシでは、小児の甲状腺がんの発生率は、事故後3年目から急増し、5年目にピークとなった。福島事故の場合、事故から来月で4年目となり、今年から来年にかけて、甲状腺がんの発症が顕在化する可能性がある。
