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東電福島原発の汚染水海洋流出問題、経産省は放射線量の公表指示せず(福島民友) 「東電が公表していると思い込んでいた」と言い訳

2015-03-06 13:13:45

2号機屋上からの高濃度汚染水の流出経路
2号機屋上からの高濃度汚染水の流出経路
2号機屋上からの高濃度汚染水の流出経路


東京電力が福島第1原発2号機の原子炉建屋屋上にたまった汚染雨水の外洋流出を把握しながら公表していなかった問題で、経済産業省も昨年12月に東電から問題の把握につながった放射線量の測定データを示されたにもかかわらず、公表を指示していなかったことが5日、分かった。

公表を指示しなかった理由は「(東電が)公表しているものと思い込んでいた。報告を受け原因究明や対策を検討していた」としている。

 

同日開かれた自民党会合で糟谷敏秀資源エネルギー庁廃炉・汚染水特別対策監が明かした。出席した国会議員からは「東電も悪いが、経産省も悪い」と経産省の対応を批判する声が上がった。同党は今後、汚染水対策の問題点や改善策について政府に提言する見通し。

 

糟谷対策監の説明によると、経産省は、放射線量が高い排水路をめぐり、東電が昨年2月から除染に取り組んでいたことは把握していたが、作業の結果や同4月からは定期的に放射線量を計測していたことは知らなかったという。

 

東電から示されたのは昨年12月で、「対策を取っているが、効果が出ない」として報告を受け、公表の有無を確認しないまま、対策などを協議していたという。

 

http://www.minyu-net.com/news/news/0306/news9.html