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福島原発周辺での除染廃棄物袋の流出数 当初の3倍の240袋に。一部は中身が流出。周辺への二次汚染リスクも(各紙)

2015-09-13 10:12:34

furekonnryuushutu1キャプチャ

各紙の報道によると、東京電力福島第一原発事故による除染廃棄物を収納した大型フレコンパックの袋が豪雨で流出した問題で、流出数は当初の82袋から3倍の240袋だったことがわかった。すでに一部、中身は流出しており、河川及び周辺に二次汚染をもたらすリスクが出てきた。

 

  環境省の発表によると、除染廃棄物袋が福島県飯舘村の河川に流出した問題で、流出した240袋のうち、238袋は飯館村で見つかり、113袋を改修した。残りの2袋は保管場所から20km下流の南相馬市原町区深野で見つかった。ただ、この 2袋は破れ、中身の汚染廃棄物が空になっていたという。

 

 同省は「袋には4月以降に刈られた草が入っていた。原発事故後に生え替わった草で、放射性物質濃度は比較的低い。周辺環境への影響はない」と説明している。

 

  未回収の127袋は川の中州などにあり、水位低下を待って回収する予定という。これらが破れているかどうかは不明。環境省は回収した袋の状態や周辺環境への影響がないか確認を急ぐとしている。道路の通行止めなどで調査ができていない場所もあり、今後流出数が増える可能性がある。

 

 また、飯館村以外の地域でも、土砂崩れなどで積み上げた袋が崩れたりしているところが報告されている。