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新型コロナウイルス感染による収入減や費用増を補填する国内初の「コロナウイルス保険」。太陽生命が開発。9月から発売(RIEF)

2020-08-20 12:25:28

taiyo002キャプチャ

 

 T&D保険グループの太陽生命保険は、新型コロナウイルス感染症を含む所定の感染症の保障や不慮の事故等による傷害等を保障する「感染症プラス入院一時金保険」を9月1日から販売する。コロナ感染症での入院保障を提供する医療保険の提供は同社が初めて。

 

 開発した「感染症プラス入院一時金保険」は、無配当災害入院一時金保険(無解約払戻金型)(002)が正式な商品名。コロナに感染した場合の治療費は医療保険の支払い対象で、基本は公費でまかなわれる。

 

 しかし、治療が長引くと会社員の場合、残業代が減って収入減になる可能性がある。また家庭の主婦の場合でも、子どもがいるとベビーシッター利用費用や食事の宅配増加などの出費増が見込まれる。同保険の一時金はそうした出費や収入の補填としても使える。

 

 同保険では、病院からコロナに感染したことが確認されて入院などの診断が出た際、一括で保険金を支払う。診断で、軽症や無症状のためホテルや自宅で療養する場合も保険金は支払われる。手にした保険金を何に使うかは契約者が決めることができる。

 

 保険金を20万円とした場合、保険料は月500円程度となる。保険金は最高40万円まで設定できる。同保険は、現在、同社が販売している入院保険等に特約で上乗せする形で契約することになる。既存保険と組み合わせ加入の場合、保障額が従来の商品の2倍になる。

 

 同社は社会的ニーズに対応した保険商品の開発を目指しており、過去にも認知症問題が社会的に注目を集めたことを受けて、認知症による所定の状態を保障し、健康に不安のある方でも加入できる認知症保険を生保業界初で開発した経緯もある。

 

 同社の保険販売は外務員による直接販売が主流。だが、コロナ対策では、直接の面談を避けて非対面での手続きを希望する顧客が増えている。このため、同社のインターネットチャネルである「スマ保険」を通じた販売も行う。「スマ保険」での販売商品には、今回のコロナ入院保険に加えて、「先進医療保険」も加入できるようにするとしている。


 コロナウイルス感染の長期化で、感染隔離・入院の懸念が続いていることから、同種保険へのニーズが高いと判断、開発した。さらに、ネット販売を併用することで、同社の保険外務員の感染リスクも軽減することができる。

 

 同社では「現在、新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、政府からは『新しい生活様式』が提示されるなど、私たちを取り巻く環境は大きな変革を求められている。今回の保険は、『ウィズコロナの時代に、どこの会社よりも早く、新型コロナウイルス感染症を手厚く保障する生命保険の提供を通じて、顧客に安心をお届けし、元気、長生きをサポートしたい』との想いで開発した」とコメントしている。

https://ssl4.eir-parts.net/doc/TJ8795/ir_material/146431/00.pdf