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太陽生命保険、大和証券へ「寄付つきグリーンローン」を提供。50億円。寄付はミャンマーで医療活動を展開するNGOに両社合計で500万円を供給する(RIEF)

2020-09-03 12:31:30

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 T&D保険グループの太陽生命保険は2日、大和証券グループに対して、「寄付つきグリーンローン」を提供した。融資額は50億円。ローンに付帯する寄付は、両社が事業展開するミャンマーで医療活動を展開している医療NGOの「ジャパンハート」に支援金として両社が協力する形で提供される。太陽生命はこれまでもグリーンローンを提供しているが、寄付つきは初めて。

 

 大和証券は借り入れたグリーンローン資金で、グループ傘下の大和エナジー・インフラが、同社グループが定めるグリーンボンドフレームワークに基づいて、再生可能エネルギー発電プロジェクトやグリーンビルディング事業を展開する。ジャパンハートへの寄付金額は500万円。両社が半分ずつ負担する。太陽生命はローンの貸出金利を減免する形で寄付する。

 

 グリーンローンに寄付を組み合わせるのは、海外でも例がない。グリーンローンで環境(E)に貢献すると同時に、寄付で社会(S)活動を支援することになる。ESG活動を重視する両社の協力が生み出した「新ESG金融商品」といえる。

 

 ジャパンハートは、2004年に、医療支援活動の質の向上を目指して、日本発祥の国際医療NGOとして設立された。「医療の届かないところに医療を届ける」ことをミッションに掲げ、 日本を含め、ミャンマーなどアジア諸国で、無償で子どもの診療・手術を実施している。その活動は、年間約3万5000件に達し、設立以来の累計では23万件強になる。活動には年間約500名の医療関係者やボランティアが参加している。

 

 太陽生命は、2007年3月に日本の生保として初めて、国連支援の責任投資原則(PRI)に署名し、ESGの課題に配慮した持続可能な資産運用を推進している。グリーンローンは2018年に日本の生保として初めての融資をクレディアグリコル東京支店に行ったほか、日本郵船等にも実施している。

 

https://www.taiyo-seimei.co.jp/company/notice/download/press_article/2020/20200902.pdf