HOME2. 保険 |第一生命。事業活動での消費電力の「100%再エネ化」を2022年度に達成。年間約10万㌧のCO2排出削減に相当。国内生保初。今後は、投融資先等の排出削減への貢献に期待(RIEF) |

第一生命。事業活動での消費電力の「100%再エネ化」を2022年度に達成。年間約10万㌧のCO2排出削減に相当。国内生保初。今後は、投融資先等の排出削減への貢献に期待(RIEF)

2023-07-27 15:33:58

Daiichi002キャプチャ

 

  第一生命保険は、2022年度に事業活動で消費した電力を100%再生可能エネルギー電力でカバーできたと発表した。CO2排出量換算では年間約10万㌧分を削減したことになる。国内生保で再エネ100%化を実現したのは同社が初めてとしている。今後、投融資先等のScope3の削減拡大を進めることが期待される。

 

 同社によると、2022年度の同社の事業活動で使用した電力量は2億3150万5000kWh。一般家庭の年間消費電力に換算すると約 7万7200世帯分に相当する。同社は2019年度に国際イニシアティブ「RE100」に参加し、2023年度までに再エネ100%化を達成する目標を掲げていたが、1年前倒しで実現したことになる。



 再エネ化促進の各種取り組みでは、2021 年度に国内金融機関として初となるオフサイトコーポレートPPAを実施したほか、2022年9月には生命保険業界で国内初の中層木造オフィス「TDテラス宇都宮」を完成させた。同オフィスでは建物新築時からのオフサイトコーポレート PPAと太陽光発電を組み合わせて再エネ電力を調達する仕組みとした。

 

 2021年度には、投資用不動産の100%再エネ化を達成した。また全社的に電気需給契約の見直しを継続的に進めたほか、非化石証書等の環境価値も活用した。

 

 「省エネ」対策では、2020年度に社内全体での消費電力の年間削減目標(対前年度比2%削減)を設定し、省エネ・節エネの取組みを展開した。具体的には、支店等の所有不動産にはLEDの導入や省エネ効果の高い機器への切替え等を促進して、電力需要を削減した。



 同社では、今後も、引き続き、事業活動で消費する電力の100%再エネ利用を維持するとともに、追加性のある再エネ電力へのさらなる切替えや、長期安定的な再エネ電力の確保に向けて取り組んでいくとしている。

https://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2023_019.pdf