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T&D保険グループの大同生命、ESG要素を加味したユーロ建て社債ファンドを設立。約100億円投資。運用はグループのT&Dアセットと野村アセットが連携(RIEF)

2020-01-24 15:18:43

T&D1キャプチャ

 

  T&D保険グループの大同生命は、同グループのT&Dアセットマネジメントを受託先として、ESG要素を加味したユーロ社債投資専用の「ユーロESGボンドファンド」を設定、8500万ユーロ(約103億円)を投資した。ESG評価の高い欧州企業のユーロ建て社債に集中投資する。T&Dアセットは野村アセットマネジメントに再委託する。

 

 T&Dグループは国連支援の責任投資原則(PRI)に署名しているほか、国連の持続可能な開発目標(SDGs)にファイナンス面から資するため、ESG投資を積極的に推進している。今回のユーロ建てESGボンドファンドの設立はそうしたESG活動の一環。

 

 ファンドの正式名称は「T&D Fund- Euro ESG Bond Fund」。投資するユーロ建て社債の選定に際して、信用リスクモデルとともに、ESG評価モデルを導入するのが特徴だ。

 

 ファンドの運用を、T&Dアセットが野村アセットに再委託するのは、野村のグローバル社債運用のプロセスを活用するとともに、野村が自社開発した独自の定量的手法によるESG評価モデルを使って、投資対象銘柄の選定やポートフォリオの管理を行うため。T&DアセットはESG評価が一定の水準を満たしているか、投資先企業の信用力が妥当か、などの点をモニタリングする。

 

 野村アセットは、運用に当たって、東京本社と英国拠点が協働する。ファンドはルクセンブルグに登録される。管理会社はGlobal Funds Management SA。野村アセットがESGを活用した債券運用を国内機関投資家から受託したのは初めて。

 
 実質的に運用を担当する野村アセットの執行役員債券チーフ・インベストメント・オフィサー(最高運用責任者)の本間隆宏氏は、「従来のファンダメンタルズ評価に加え、ESG要素を組み込んだ分析を行うことで、発行体の信用力をより包括的に把握でき、投資判断の精度が向上する」と説明している。

 

https://www.nomuraholdings.com/jp/news/nr/etc/20200116/nam20200116.pdf

https://www.daido-life.co.jp/company/news/2020/pdf/200116_news.pdf