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オリエントコーポレーション、初のソーシャルボンド100億円、来月発行へ。教育ローンのリファイナンス資金に充当。昨年4月のグリーンボンド発行に続く(RIEF)

2020-06-24 16:47:03

oriko001キャプチャ

 

 オリエントコーポレーションは、7月に同社初のソーシャル ボンド100億円を発行する。同社が提供する教育ローン(学費サポートプラン)のリファイナンス資金に充当する。オリコは昨年4月に太陽光リフォームローン等を使途としたグリーンボンドを発行しており、今回のソーシャルボンド発行でグリーン&ソーシャルの両ボンド発行体となる。

 

 発行されるソーシャルボンドは個人投資家向けと機関投資家向けにそれぞれ50億円で合計100億円。ともに期間5年。引き受け主幹事は、みずほ証券、野村證券、大和証券の3機関が両債券を担当し、これに個人向けについてSMBC日興証券と、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が加わる。セカンドオピニオンは日本格付研究所(JCR)が国際資本市場協会(ICMA)のソーシャルボンド原則(SBP)への適合を付与している。

 

 オリコが提供する学費サポートプランは、大学・専門学校などと提携し、学生およびその家族向けに提供する教育ローン。オリコと顧客、学校の3者契約の形をとる。オリコが提供するローンは、契約した顧客に代わって直接学校へ支払われる仕組み。このため、ローンの目的外利用がないメリットがある。

 

 2020 年3月末現在で、年間 3万件、7万人の利用がある。提携学校は大学が600 校以上、専門学校が1500 校以上。同ローンは、成績や世帯年収などの利用制限がなく、原則として利用を希望するすべての顧客が対象。返済は、在学中は分割手数料のみを支払い、卒業後に元本返済を開始するス テップアップ返済や、親子リレー返済(在学中は保護者、卒業後は子供が返済)などを選択できる。

 

 オリコでは、同ローンについて、ICMAのSBPが設ける事業区分のうち、「奨学金を受ける学生」を対象とする「必要不可欠なサービスへのアクセス(教育)」に適合するとして、「持続可能な社会を実現させるうえでの基盤となる人材の育成への取り組 み」と位置付けている。

 

 ソーシャルボンドで調達した資金はこれまでのコマーシャルペーパーの返済資金に充当する。(RIEF)

 

https://ssl4.eir-parts.net/doc/8585/announcement3/59295/00.pdf