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Jフロントリテイリング、初のサステナビリティボンドで150億円調達。大阪・大丸心斎橋店や東京・渋谷パルコの再エネ100%化、女性の活躍推進等に充当(RIEF)

2021-04-13 18:17:50

daimaruキャプチャ

 

 百貨店の大丸と松坂屋を傘下に抱える「Jフロントリテイリング」は、同社初のサステナビリティボンドを発行すると発表した。発行額は50億円で、早ければ5月中に発行する見通し。資金使途は、グループの店舗の建設等ほか、再生可能エネルギー由来電力の導入や、女性の活躍推進への取り組み等に充当する。

 

 (写真は、大阪の大丸心斎橋店)

 

 同社は同日、2021年から23年の中期経営計画を公表。その中で、新型コロナウイルス感染の影響で21年2月期の業績が大幅な損失を計上したことを踏まえ、コロナ禍からの「完全復活」と、24年度以降の「再成長」を目指した戦略を定めた。同時に2030年を目指し、「脱炭素社会の実現」を最重要課題に据えたサステナビリティ経営の推進も打ち出した。

 

 今回のサステナビリティボンドの発行はそうした30年を見据えた企業戦略の一歩でもある。発行するボンドの期間は5年。ストラクチャリング・エージェントには野村證券が就任。ボンドの評価は日本格付研究所(JCR)が国際資本市場協会(ICMA)のグリーンボンド原則(GBP)やサステナビリティボンドガイドライン(SBG)等への適合を評価した。


 ボンドの資金使途は、大阪・大丸心斎橋店本館、東京・渋谷パルコの建設、再生可能エネルギー由来電力の購入、LED 照明への切り替え、社用車のEV化、神戸・旧居留地の賃借、女性の活躍推進への取り組み等、幅広いサステナビリティ領域を想定している。

 

 このうち、大丸心斎橋本館は、「ESG 推進フラッグシップ店舗」と位置付けている。開業以来、約300年の歴史があり、2019年9月にグランドオープンした。環境に対する取り組みでは再エネ電力100%化、全館LED化などを取り入れている。CASBEE大阪市Aランクを取得している。

 

 同グループでは主要店舗での再エネ00%化を大丸心斎橋店のほか、松坂屋百貨店本社ビル、大阪・心斎橋PARCOで実施している。また東京・調布PARCOと池袋 PARCO(P’館)でも使用電力の一部を再エネ電力に切り替えている。

 

https://www.j-front-retailing.com/_data/news/20210413sustainable.pdf

https://www.j-front-retailing.com/_data/news/210413_midtermplan_J.pdf