一般社団法人環境金融研究機構 | Research Institute for Environmental Finance: RIEF

　国連支援の責任投資原則（PRI）は署名機関が4000件を突破したと発表した。4000件目の署名機関は中国のTaikang Insurance Group（泰康人寿保険）。同社は資産保有機関だが、同時に同じグループのTaikang Asset Managementも資産運用機関として署名した。PRIは2006年に発足、15年間で40000件の賛同を得たことになる。

　4000社（15日現在で4074社）のうち74％の3009社は資産運用機関。15%は年金や保険会社等の資産保有機関。残りの11％がコンサル等のサービスプロバイダー。

　このうち日本勢は、資産運用機関が59件（63%）、資産保有機関23件（25%）、サービスプロバイダー11社（12%）となっている。国別では米国が806件で最も多い。次いで、英国・アイルランドの709件、フランス325件、北欧諸国294件、オーストラリア30件等となっている。

　地域別では、欧米諸国での署名件数の伸びは頭打ちになる一方で、中南米、中国、中・東欧諸国、旧ソ連圏の「独立国家共同体（CIS）」諸国等の途上国や周辺国での署名が増えているという。PRIは国連環境計画金融イニシアティブとグローバルコンパクトが支援しているが、PRI自体は国連機関ではなく、英国に本拠を置く非営利団体。

https://www.unpri.org/signatories/signatory-resources/signatory-directory