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長野県、10月に二度目のグリーンボンド発行へ。発行額100億円に増額。気候災害対策等へ充当(RIEF)

2021-08-10 16:19:56

nagano001キャプチャ

 

 長野県は、2050年ネットゼロの対策と、気候変動による自然災害による被害の回避・軽減(適応)策の資金調達として、10月にグリーンボンドを100億円発行する。同県のグリーンボンド発行は昨年に次いで2度目。昨年の発行額は50億円だったので倍増することになる。

 

 (写真は、投資家との懇談会を開催する長野県担当者ら=㊧から2人目が阿部守一知事)

 

 同県が発行するボンドは期間10年。大和証券と、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が主幹事を務める。グリーン性については日本格付研究所(NCR)が国際資本市場協会(ICMA)のグリーンボンド原則(GBP)への適合を評価するセカンドオピニオンを付与した。

 

 資金使途は、県内で県が運営する小水力発電所の資金のほか、「しなの鉄道」の車両の省エネ化、交通インフラ整備(信号機電源付加装置、道路防災等)、水害対策のための河川改修、土砂災害対策のための砂防、治山、地すべり、急傾斜地崩壊対策費、県有施設の設備等の更新(空調設備の更新、照明のLED化、高断熱化等)、県有施設の新築・改修、それに森林環境保全のための林道整備等に充当する。

 

 同県は昨年10月に、わが国の都道府県としては東京都に次ぐ二番目として、初のグリーンボンド(50億円)を発行、即日完売している。同ボンド発行は、一般社団法人環境金融研究機構の第6回サステナブルファイナンス大賞の審査で、「グリーンボンド賞」に選ばれている。https://rief-jp.org/ct4/111588

https://www.pref.nagano.lg.jp/zaisei/ir/greenbond.html