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東京電力リニューアブルパワー社、初のグリーンボンド発行。発行額は300億円。資金使途先は再エネ発電や水力発電等に充当。既存電力のグリーンボンド発行では4番目(RIEF)

2021-09-03 17:59:02

Tepco001キャプチャ

 

 東京電力グループの東京電力リニューアブルパワーは3日、同グループ初となるグリーンボンドを来週中に発行すると発表した。発行額は300億円。同社は東電グループの中で水力発電や再エネ発電に特化した事業会社で、調達資金は再エネ事業に充当する。既存電力会社系のグリーンボンド発行としては、東北電力、中部電力、九州電力に次ぐ4番手。

 

 発行するグリーンボンドは期間3年。金利は年0.18%。発行額は当初100億円を想定していたが、投資家の引き合いが強いことから、300億円に増額する。主幹事は、SMBC日興証券、みずほ証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、野村證券、大和証券、しんきん証券の6機関。セカンドオピニオンはDNVが付与した。

 

 東電リニューアルパワーは2019年10月に、グループ内の再エネ事業等を統合して設立された。その際から、同社の資金調達手段としてグリーンボンドの発行観測が流れていた。しかし、東電グループとしては原発も石炭火力も抱えており、分社子会社だけが「グリーン」と市場にみなされるのか、との疑問も出ていた。

 

  当初は、東電が既存電力会社でグリーンボンド発行第一号になると思われていた。だが、東電の抱える課題への懸念からか、東北電力等他の主要な電力会社のグリーンボンド発行を踏まえて、今回、ようやく発行にこぎつけた。

 

https://www.tepco.co.jp/rp/about/company/press-information/press/2021/1638376_19679.html

https://www.tepco.co.jp/rp/about/company/press-information/press/2021/pdf/210818j0101.pdf