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グーグル。アプリ検索で自動車等での移動時の「もっとも地球にやさしいルート」を提供。グーグルアースとAIを活用。飛行機の座席ごとの排出量も即検索可能に。(RIEF)

2021-10-07 18:52:53

Google001キャプチャ

  米グーグルは、位置情報提供サービスの「Google  Maps」とAIを使って、自動車での移動の際に、「もっとも地球に優しいルート」を検索できるサービスを米国で始めた。人工知能(AI)で、自動車が電気自動車(EV)かどうか、道路等の混雑状況等を加味し、もっともCO2排出量の少ないルートを知らせてくれるという。

 新しいサービスは「エコフレンドリー・ルーティング」と呼ばれる機能。選択肢となるルートの移動時間はほぼ同じ。

 この機能により、CO2排出量を年間100万㌧以上減らせる可能性があるとしている。今週から始まった米国に続いて、来年には欧州で導入する。日本での導入予定は決まっていないが、将来的にグローバルで使えるようにするという。

 同時に飛行機での移動の場合についても、航空機の座席ごとのCO2排出量を示すアプリ「Google Flights」の提供も始めた。同じ航空機でも、座席の広いファーストクラスでは排出量が多く表示されるという。エコノミークラスの「我ら」は、座席は狭いが地球には優しい、と胸を張れるかもしれない。

  グーグルのCEOのSundra Pichai氏は「自動車での移動は日々の人々の活動の中で、もっと炭素排出量の多い活動の一つ。グーグルの新しいアプリを使えば、20万台のガソリン車を道路から除外するのに相当する年間100万㌧のCO2排出量の削減につながる」と指摘している。

 自動車販売会社が、オンラインで自動車を販売する際、このアプリを使ってEVやハイブリッド車の気候変動に対するメリットを顧客にアピールすることもできると強調している。

 Pichai氏は「気候変動はもはや遠い未来の脅威ではなく、身近な地域や個人ひとり一人の問題となっている。世界中で洪水や森林火災、人の健康被害等を引き起こし、経済活動を途絶させる異常気象が多発している。人々は、こうした課題を解決するための緊急で効果のあるソリューションを必要としている」と強調している。

https://edition.cnn.com/2021/10/06/tech/google-maps-flights-sustainability/index.html

https://www.youtube.com/watch?v=yiKfh2LTeXM

https://blog.google/products/maps/redefining-what-map-can-be-new-information-and-ai/