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高島屋、初のグリーンボンドを今月中に発行。発行額100億円、東京・日本橋の「高島屋地区」隣接のグリーンビルディングの開発資金に充当(RIEF)

2021-12-02 00:43:37

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 高島屋は同社初となるグリーンボンドを12月中に発行する。発行額は100億円で、調達資金は東京・日本橋の高島屋ショッピングセンターに隣接するオフィスビルの開発資金に全額、充当する。百貨店業界でのESG債発行は、大丸と松坂屋を傘下に抱える「Jフロントリテイリング」が今年5月にサステナビリティボンドを発行している。

 

 高島屋のグリーンボンドは、連結子会社で商業開発業を担う東神開発が、日本橋の高島屋エリアに隣接する地域に建設中の「日本橋3丁目スクエア」というビルの建設資金に充当する。同ビルは地下1階、地上12階、塔屋1階で、12月中に竣工予定。

 

 設計段階(事務所用途部分)で、一次エネルギー消費量を基準値に比べ 42%削減するなどで、延床面積10,000 ㎡以上の建物に適用される「ZEB Oriented」の認証を都内賃貸オフィスビルとして初めて取得した。BELS(建築物省エネルギー性能表⽰制度)5 つ星も取得している。

 

 「グリーン性」の取り組みとしては、太陽光発電設備(⾼圧連系)の設置、地中熱利⽤空調システム、⾃然採光、ヒートアイランド対策、広場等の緑化、外⽪断熱/⾃然換気等、環境負荷削減で多様な試みを実施している。施設全体の消費電力を再エネ由来の電力100%で運用する。

 

 ボンドは期間5年で、主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券と野村證券。ストラクチャリングエージェントは三菱UFJモルスタが務める。グリーン性は格付投資情報センター(R&I)が付与した。

 

https://www.takashimaya.co.jp/base/corp/topics/211126a.pdf