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東京都、都民のウェルネス向上を目指す「ソーシャルインパクト投資ファンド」の運営事業者2社を選定。都が10億円を出資。民間出資と合わせて100億円規模のファンド目指す(RIEF)

2022-09-20 10:19:57

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 東京都は、都が立ち上げる「ソーシャルインパクト投資ファンド」の民間事業者2社を選定した。ヘルスケアに強い「キャピタルメディカ・ベンチャーズ」(東京)と、スタートアップ投資等に強みを持つベンチャー企業の「マネックスベンチャーズ」(同)。都のファンドは、都民のウェルネス向上を促進することを目指し、官民連携で新たな金融の流れを加速することを目的とする。都が10億円を出資、民間資金と合わせて100億円ファンドとすることを目指す。

 

 東京都は掲げる「国際金融都市・東京構想 2.0」において「社会的課題の解決に貢献す分厚い金融市場の構築」を盛り込んでいる。今回のファンドはこれを受けて、経済的リターンと並行して、ポジティブで測定可能な社会的インパクトを生み出すことを目指す、としている。

 

 都初の「インパクト投資ファンド」は①インパクト投資を促進し、社会課題の解決に官民協働で取り組む新しい金融の流れを加速する②「東京で暮らす人々のウェルネス」を向上し誰もが心身ともにいきいきと暮ら せる社会づくりに貢献するーーの2点を目的とする。

 

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 運営事業者への応募は6社あった。8月に選定委員会を開き、2社を選定した。キャピタルメディカ・ベンチャーズは、ヘルスケア領域で豊富な事業経験とネットワークを持つ。同領域を中心にしたVCファンド運営でインパクト投資を実践している。マネックスベンチャーズはVC事業を手掛けており、シ ード・アーリー期のスタートアップ投資やハンズオン支援実績が豊富としている。

 

 両社が出資して設立するLLC(合同会社)がファンドを運営する。ファンドの投資対象は、ヘルスケア、医療、介護の各分野を中心としたウェルネス領域の課題解決の実践を目指すスタートアップ企業とする。

 

 両社は、投資先の活動を評価するインパクトKPI(重要業績評価指標)を設定し、投資先の活動状況をモニタリング・分析するほか、インパクトレポーティングを作成する。都は同ファンドにシードマネーとして10億円を出資し、民間出資を90億円前後集め、100億円ファンドとして展開する予定。

https://www.seisakukikaku.metro.tokyo.lg.jp/pgs/gfct/nurturing-players/impact-fund.html

https://www.seisakukikaku.metro.tokyo.lg.jp/pgs/2022/09/images/impact_fund_02.pdf