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大阪市、年明け1月にも、同市として初のグリーンボンド発行。50億円。京阪神の3都市でのESG債発行競争では出遅れたが、今後の「ESG債発行競争」の加速に期待(RIEF)

2022-12-21 00:02:43

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 大阪市は20日、年明けの1月中に、同市として初となるグリーンボンドを発行すると発表した。大阪府とともに国際金融都市OSAKAの実現に向けた取り組みを官民一体で推進する手段の一つと位置付けている。発行額は50億円。2025年に開催する大阪・関西万博を契機とした 国連の持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けた取り組みにも資する事業展開を目指す。

 

 (写真は、大阪市初のグリーンボンドの資金使途先となる大阪公立大学森之宮キャンパスの完成予想図)

 

 発行するグリーンボンドは期間5年。主な調達資金の使途先は、グリーンビルディングとして建設する大阪公立大学森之宮キャンパスの整備事業をはじめ、クリーン輸送として「なにわ筋線」の整備事業、気候変動適応策として、埋め立て地の浸水対策や無電柱化事業等により、自然災害リスクに対する防災機能を強化すること等をあげている。

 

 ボンドの主幹事は野村證券と大和証券。格付投資情報センター(R&I)がセカンドオピニオンを付与した。同日、京都市も先に発表していた初のグリーンボンドを同額の50億円分を正式に発行した。大阪と同様の5年債で、利率は0.259%。https://rief-jp.org/ct4/130924

 

 京阪神のもう一つの主要都市の神戸市は、2021年4月に、今後同市が発行する市債はすべて、国連開発計画(UNDP)のガイドラインに適合するSDGs債とすることを決定。第一弾としてドル建て、円建て合わせて合計約688億円を発行している。https://rief-jp.org/ct4/113185

 

 大阪市の発行で、京阪神3都は、そろってESG債を発行したことになる。「脱炭素」「ゼロエミッション都市」を目指して、さらに競ってもらいたい。

 

https://www.city.osaka.lg.jp/keizaisenryaku/cmsfiles/contents/0000587/587417/framework.pdf