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日興アセットマネジメント。シンガポールにグローバルなESGハブとして「グローバル・サステナブル・インベストメント・チーム」発足(RIEF)

2023-02-28 12:49:48

Nikkキャプチャ

 

 日興アセットマネジメントは、シンガポールをハブとした「グローバル・サステナブル・インベストメント・チーム」を発足させた。ESGインテグレーションやスチュワードシップ分野での人材を拡充し、ESGデータ分析やESG規制対応などの機能を強化する。シンガポールは日本、欧州の拠点との時差が中間的であるほか、英語のほか中国語等の言語能力も優れた人材を確保できる等の優位性があることから、シ ンガポールを ESG投資の中核拠点と位置づけた、としている。

 

 (写真は、「チーム」のトップとなったナタリア・ラジェスカ氏)

 

 シンガポールで新たに立ち上がった「チーム」は、同社のシンガポール、東 京、英国ロンドンの各拠点で活動するESGの専門家を連携するグローバル横断組織のハブとなる。ESGインテグレーションやスチュワードシップを専門とする人材を集め、グローバルな視点で投資対象企業のESGデータ分析や各国のESG規制への対応等の分析機能を強化する等で、グローバル水準の高度なESG専門 性を確保するとしている。

 

 同チームは、アセットクラスにとらわれず、内外でのESG分野での運用や商品開発、営業などの各部門にESGの専門的知見を提供することで、日興アセットグループ全体での投資家向けのESGソリューションの基盤を支えるとしている。

 

 チームのトップには「サステナブル・インベストメント・グローバルヘッド」として、ナタリア・ラジェスカ(Natalia Rajewska)氏を任命した。同氏はINGシンガポールでサステ ナブル・ファイナンスVP、英AVIVAインベスターズで ESG アナリスト等を経て、2021年1月に日興アセットのシンガポールでグローバルESGスペシャリストを務めてきた。

 

 同氏は、チームを統括し、日興アセットの代表取締役社長のステファニー・ドゥルーズ氏と専務執行役員兼最高投資責任者(CIO)兼運用グローバルヘッドの楊浩氏に直接レポートする体制をとる。

 

 ラジェスカ氏は、「グローバル・サステナブル・インベストメント・チームをグロ ーバルで立ち上げ、ESG投資に対する重要な役割を担うことになり、大変うれしく思っている。すでにわれわれはESG課題に取り組む態勢を整えている。2023年は、チャレンジとチャンスが同居する年になりそうだ。世界は流動的であり、物理的、社会的、経済的に影響を及ぼす環境・社会面の脅威に直面している。社会や地球に対して、資産運用業界が貢献できる役割は、これからもっと大きくなるだろう」と述べている。

 

 日興アセットは1999年に日本初の社会的責任投資(SRI)ファンドを設立するなど、ESG課題に早くから取り組んできた。ネット・ゼロ・アセット・マネージャーズ・イニシアテ ィブ(NZAMI)のメンバーであるほか、昨年には、スチュワードシップの世界最高水準である英国スチュワードシップ・コードにアジアの資産運用会社として初めて署名を承認されている。

https://www.nikkoam.com/files/lists/release/2023/230214_01_j.pdf