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トヨタ。3度目のサステナビリティ債(ウーブン・プラネット債)1000億円、1日発行。ESG発行総額は約1兆6000億円と日本最大の発行体(RIEF)

2023-05-31 21:13:50

toyotaキャプチャ

 

 トヨタ自動車は1日、1000億円のサステナビリティボンド(ウーブンプラネット債)を発行する。調達した資金は、ソーシャルプロジェクトとしては、先進安全技術及び高度運転支援技術、福祉車 両(ウェルキャブ)等の事業に、グリーンプロジェクトとしては、ゼロエミッション車のほか、再生可能エネル ギーの利用増に充当するとしている。ウーブン・プラネット債の発行は、2021年3月以来、3度目。同社のESG発行総額は約1兆6500億円で、日本企業最大となる。

 

 発行するボンドは、5年債(500億円)、10年債(500億円)の2本。利率は5年債が0.330%、10年債0.735%。主幹事は、野村證券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、 大和証券、みずほ証券、東海東京証券の各金融機関。

 

 トヨタは21年3月に、第一号のウーブンプラネット債を、円建て、ドル建て合わせて、合計4294億円(当時の換算)分を調達した。トヨタはそれ以前にも海外市場でグリーンボンドを発行しており、ウーブン債の発行で合計114億㌦(約1兆2600億円)に達し、日本企業で初の1兆円台に乗せた。https://rief-jp.org/ct4/112608?ctid=

 

 その後、22年5月に二度目のウーブン債として、円建てで600億円を調達。今回のウーブン債1000億円と、その後の円安の進展による円換算価格の上昇により、発行総額は1兆6000億円台に達した。

 

 

 同社の海外市場でのグリーンボンド調達は、米市場で販売したハイブリッド車(HV)等のリース、ローンの債権を対象としたABS(資産担保証券)型等のグリーンボンドを2014年以降、5回発行したほか、欧州市場でも同ボンドを1回発行した。国内ではトヨタグループのトヨタファイナンスが19年、20年と続けてグリーンボンドを発行している。https://rief-jp.org/ct6/99194?ctid=

 

 トヨタはサステナビリティ債を「ウーブン債」の名称で発行している。環境分野と社会分野の両方の資金調達手段と位置付け。国連の持続可能な開発目標(SDGs)の精神と、「自分以外の誰かのために」というトヨタの創業以来の価値観を踏まえた「トヨタの決意」としている。

https://www.tokaitokyo.co.jp/pdf/company/news/s20230526_2.pdf

https://global.toyota/pages/global_toyota/ir/library/sustainability-bond/sustainability-bond_202305_jp.pdf