HOME |米金融監督当局の通貨監督庁(OCC)。中央銀行、金融当局による「金融システムのグリーン化ネットワーク(NGFS)」から離脱を表明。米国の銀行監督当局はすべて脱退(RIEF) |

米金融監督当局の通貨監督庁(OCC)。中央銀行、金融当局による「金融システムのグリーン化ネットワーク(NGFS)」から離脱を表明。米国の銀行監督当局はすべて脱退(RIEF)

2025-02-14 13:23:03

スクリーンショット 2025-02-14 005107

 

 米国の公的金融監督機関の通貨監督庁(OCC)は、各国の中央銀行や金融監督当局で構成する「金融システムのグリーン化ネットワーク(NGFS)」から脱退したことを明らかにした。米金融監督当局の同団体からの脱退は、連邦準備理事会(FRB)、米連邦預金保険公社(FDIC)に次ぐもので、これで、米国で銀行を監督する金融監督当局はすべて離脱したことになる。

 

 OCCの通貨監督官代理のロドニー・E・フッド(Rodney E. Hood)氏は、「OCCの第一の使命は、全国銀行および連邦貯蓄組合の安全性、健全性、公正性を確保すること。NGFSへの参加は、OCCの法定責任をはるかに超えるものであり、われわれの規制上の使命とも一致しない。したがって、OCCは直ちにの国際組織から正式に離脱する」との声明を出した。https://rief-jp.org/ct4/153026?ctid=

 

 そのうえで、「深刻な気象災害は社会全体が懸念する問題かもしれないが、OCCの法定責任の範囲外だ。今後は、OCCの焦点はあくまでもわれわれの中核的使命の遂行に絞らなければならない」と付け加えた。https://rief-jp.org/ct4/153026?ctid=

 

 NGFSに参加していた米国の金融監督当局は1月21日に米連邦準備理事会(FRB)と、米連邦預金保険公社(FDIC)が離脱を発表している。NGFSは各国中央銀行や金融監督当局が気候関連問題が金融システムに与える影響を検討するために立ち上げられた自主的組織で、フランス中央銀行が事務機能を担当している。米金融当局は、FRBが2020年に正式メンバーとなり、OCCは2021年、FDICは2022年にそれぞれ参加していた。

 

 しかし、米金融当局がNGFSに加盟していることに対して、米連邦下院の金融サービス委員会のパトリック・マクヘンリー(Patrick McHenry)氏と アンディ・バー(Andy Barr)の両氏が、2023年9月に米会計検査院に対し、米金融規制当局がNGFSの国際的ネットワークのメンバーであることの問題点を調査するよう求めるなど、監督機関に「圧力」をかけていた。https://rief-jp.org/ct4/153026?ctid=71

 

 NGFSは気候変動の影響が金融システムに影響を与える可能性を評価するシナリオ分析等を開発し、米金融機関を含むグローバルな金融機関に提供するなどの活動を展開している。日本からも金融庁と日銀が参加しており、日本の主要な金融機関が投融資ポートフォリオの気候リスクを評価する際のシナリオ分析等にも活用されている。

 

https://www.occ.treas.gov/news-issuances/news-releases/2025/nr-occ-2025-10.html