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日本国債空売り「抗し難い」、崩壊前サブプライム証券より-バス氏(Bloomberg)

2011-06-09 00:27:14

月7日(ブルームバーグ):米ヘイマン・アドバイザーズ(ダラス)を率いるJ・カイル・バス氏は7日、日本国債の空売りは、米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン市場が崩壊する前のサブプライム証券の空売り以上に「抗し難い」取引だと述べた。

バス氏はニューヨークでのブルームバーグ・リンク主催の会議で「状況はより抗し難い」として、「今から何年後か、多分5-7年後に振り返ってわれわれは、生涯で最も見通しの明確な状況だったと言うことだろう」と語った。

同氏は、政府歳入の大きな部分を国債費に充てる日本は、労働人口の高齢化と縮小に伴い、現在と同等の金利で資金を調達するのが困難になるだろうと指摘した。

デフレ終えんの兆しや格下げリスクにもかかわらず日本の10年物国債は4、5月に値上がりした。財務省によれば、日本の債務は今年度(2011年4月-12年3月)に997兆7000億円に達する見込み。

バス氏はギリシャについて、国民が財政引き締めを拒否していることからデフォルト(債務不履行)に陥るだろうと予想した。その上で、「ソブリンの将棋倒しが始まれば、日本はすぐに注目を集めることになるだろう」と述べた。「世界がそうした不安定な状況に陥らないことを願う」と付け加えた。