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活況のグリーンボンド市場 今年は400億ドル(4兆円)規模にも 英CBI予想(FGW) 

2014-04-07 18:23:50

CBI無題
 

CBI無題低炭素化に資するプロジェクトなどの資金調達のために発行するグリーンボンド(グリーン債)市場が急拡大の様相を呈している。グローバルな市場動向をウォッチしている英国のクライメート・ボンド・イニシアティブ(CBI)によると、今年第一四半期だけで過去最高の90億ドルが発行された。CBIでは年間でも400億ドル(約4兆円)に達すると見通している。

 

グリーンボンドはこれまで世界銀行などの国際公的金融機関の発行が中心だったが、最近の傾向は個別の金融機関や企業が発行する例が増えている。単に発行数が増えてきただけでない。多様な通貨建てのものや、発光体の範囲の拡大、インデックス型などの多様化も進み始めているという。

 

多様な通貨建てとしては、欧州投資銀行(EIB)が、6度にわたってユーロ、英ポンド、スウェーデンクローナなど5種類の通貨建てグリーボンドを発行した。総額29億ドルに達した。また日本勢もがんばっている。トヨタは、ハイブリッド車や電気自動車の販売に伴うローンやリース用資金調達のため17億5000万㌦のグリーンボンド(ABS)をはじめて発行した。(参照:http://financegreenwatch.org/jp/?p=42139

トヨタ初のグリーンボンドに対しては、投資家の買い需要が強く、当初の発行予定額12億5000万㌦の4割増の発行となった。グリーンへの選好とトヨタ・ブランドの両方が評価された格好だ。

 

CBIはこれまで今年の発行規模は200億ドルと見込んでいたが、第一四半期のきわめて強い市場需要を受けて、倍増の400億ドルに達するのでは、と推測している。

http://www.climatebonds.net/2014/04/record-breaking-q1-9bn/