2017年サステナブルファイナンス大賞、受賞式開催。大賞の戸田建設の鞠谷専務「グリーンボンド発行で投資家の幅広がる」(RIEF)
2018-01-25 14:14:18
一般社団法人環境金融研究機構(RIEF)が選ぶ「2017年サステナブルファイナンス大賞」の受賞式が24日、東京・内幸町の日本プレスセンターで開かれた。大賞に選ばれた戸田建設をはじめ、優秀賞、特別賞、地域金融賞、地域金融特別賞の合計9企業・組織の代表者が出席、受賞対象となった活動の紹介等を行った。
大賞に選ばれた戸田建設は、長崎県五島市沖で、浮体式の洋上風力発電事業を展開、その事業資金の調達のためにグリーンボンド(100億円)を発行した点を評価された。プロジェクトを対象とした事業会社による初のグリーンボンド発行となった。受賞式では同社の代表取締役専務執行役員、鞠谷祐士氏が出席、RIEFの藤井良広代表理事から大賞の表彰状を受け取った。
このほか、優秀賞に損害保険ジャパン日本興亜、三菱UFJモルガンスタンレー証券、特別賞にサステナリティクス・ジャパン、東京都、地域金融賞の常陽銀行、群馬銀行、いわき信用組合、地域金融特別賞には宿毛商銀信用組合が選ばれ、それぞれの代表の方が表彰状を授与された。
受賞企業の発表報告で、戸田建設・専務執行役員の鞠谷氏は「2年前に発行した社債の時よりも、グリーンボンドの発行で投資家の幅が広がった。洋上風力事業の展開には、今回の100億円の資金調達では足りないので、今後も、ファイナンスの運用を進めていきたい」などと語った。
今回の受賞対象となった9件のうち、4件がグリーンボンド関連で、日本でもグリーンボンド市場が始動から発展に向けて進み出している手応えが伝わってきたといえる。
表彰状授与、受賞企業の発表報告の後、受賞企業全員の記念撮影を行った。その後、懇親会に移り、意見交換と親睦の輪を広めた。
受賞企業の活動内容については、今後、個別インタビューを実施、本サイトで随時、紹介していく予定。