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ソフトバンク、サウジアラビアと世界最大級の太陽光発電事業展開で合意。2030年までに200GW分を建設。投資額2000億㌦に(各紙)

2018-03-29 11:01:21

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   各紙の報道によると、サウジアラビア政府は27日(米国時間)、ソフトバンクグループと組み、同国で世界最大の太陽光発電事業に着手すると発表した。投資額は2030年までに2000億㌦(約21兆円)にのぼり、発電出力で合計2億kW(200GW)の発電所を建設する。この規模は昨年、世界で建設された太陽光発電の約3分の1に相当する。

  ソフトバンクの孫正義会長兼社長は同日、ニューヨーク市内で、サウジのモハンマド皇太子に、米国企業経営者らとともに面談。その後、覚書を交換した。ソフトバンク側はソフトバンク・ビジョンファンドから出資するとみられる。総額2000億㌦の配分は公表されていない。

 

 サウジとソフトバンクはすでに、ビジョンファンドのフレームワークに基づく共同投資連携を結んでおり、今回、その具体的事業として覚書を交わした。

 

 サウジは石油・ガス資源が豊富だが、将来のエネルギー転換に備えて、太陽光発電の開発に力を入れている。再生可能エネルギー事業開発局(REPDO)が現在、300MWの大規模太陽光発電所建設を推進している。今回の計画はその規模を約70倍も上回るスケールとなる。 http://rief-jp.org/ct4/76071

 

 膨大な発電所の建設で、10万人の雇用を創出できる。ムハンマド皇太子は「人類の歴史上の大きな一歩だ。(計画は)大胆で、リスクもあるが、われわれは建設に成功すると期待している」と述べている。孫正義氏も27日夜、ニューヨーク市内で「過去に例のない規模の太陽光発電プロジェクトとなる」とコメントした。

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 サウジは、石油やガスは輸出資源として外貨を稼ぐ戦略を継続する一方で、太陽光発電事業によるエネルギーは国内の発電等に充当する考えという。報道によると、同国では日量30万~80万バレルの石油が発電で消費されており、この分を抑制すれば、年70億~200億㌦の原油収入増につながるという。

https://www.saudi.gov.sa/wps/portal/snp/pages/news/news_details/CONT-news-227032018/?catQuery=MCIT/&WCM_Page.ResetAll=TRUE

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-03-28/P6ADTW6KLVR801