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カナディアン・ソーラー、青森、山口での太陽光発電事業を「完全証券化」、匿名組合出資分も信託化して、日韓の機関投資家に売却。63億円調達(RIEF)

2019-02-27 22:48:40

canada1キャプチャ

 

  カナダの太陽電池メーカーのカナディアン・ソーラーは、日本で開発した太陽光発電事業のうち、青森、山口の2件について、信託手法を使った証券化が完了したことを公表した。両案件の融資分についてはすでに信託化を完了していたが、今回、匿名組合出資分も信託受益権を売却、投資家から63億円を調達した。匿名投資組合分を含めた完全証券化は初めて。

 

 (写真は、カナディアン・ソーラーが開発した山口秋穂発電所)

 

 信託方式を使って完全証券化を完了したのは、山口市の山口秋穂発電所(発電量、23.8MW)と、青森県上北郡六戸町発電所(発電量10.2MW)。いずれもすでに稼働中。ともに、ゴールドマンサックス証券から借り入れた融資分について、これまでに信託化し信託受益権を投資家に売却済み。しかし、匿名組合分については、事業主体等が保有していた。

 

 今回、この部分について、匿名組合がオリックス信託を受託者として信託契約を結び、同信託が発行した信託受益権を投資家に販売した。信託受益権の売却代金は100%、2つの太陽光発電事業に充当される。そのグリーン性については日本格付研究所(JCR)のグリーン証券評価で最上位のGreen 1を得ている。今回売り出された信託受益権は、日韓の多様な機関投資家が購入したという。

 

 対象事業のCSJ上北郡六戸町発電所の電力はFIT契約により、東北電力に36円/kWhで売電、スマートソーラー山口秋穂発電所の電力もFIT契約により、中国電力に40円/kWhで売電される。カナディアン・ソーラーの資産運用管理会社のカナディアン・ソーラー・アセットマネジメントが両発電所を管理する資産運用管理会社になっている。

 

 カナディアン・ソーラー会長兼CEOのショーン・クー博士は「この画期的な取引を生み出し、太陽光発電所の証券化を次の段階に進めることを嬉しく思う。日本におけるESGへの投資への成長を進める継続的な成果を誇りに思う」とコメントしている。

https://canadiansolar.co.jp/company/tabid89.html?itemid=242&dispmid=395

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