ハウス食品、SBIインベストメントとの共同プライベートファンドで、植物由来バイオプラスチック製造の「アミカテラ」に出資。工場からの廃棄野菜等も原料として供給(RIEF)
2019-10-19 22:30:51
ハウス食品グループは、SBIホールディングス系のSBIインベストメントと共同設立したプライベートファンドを通じて、植物性プラスチックを製造するアミカテラ(東京)に出資した。同社は生分解性プラスチック(プラントファイバーセラミック)を製造する。ハウスは工場で廃棄する野菜などの植物繊維をアミカテラに原料として提供する。
SBIとのプライベートファンドは、2017年に設立した「ハウス食品グループイノベーションファンド」。出資先のアミカテラは、地域で自然にとれる竹や稲わら、サトウキビなどやセルロース系残渣等を原材料として、粉砕樹脂加工後に成形し、ストローや食器類、乳幼児向け商品等を製造している。
100%植物系の自然原料から製品を製造するため、自然環境下の土に埋めると、微生物によって3カ月から半年で完全生分解するという。食器の場合、-20℃~120℃の耐熱性があり、電子レンジの使用も可能。
使用後は、可燃ゴミとして廃棄できる。自然由来のため、燃やしてもダイオキシン等の有害物質は発生せず、燃焼カロリーは3800kcal/kgと高い。このため、燃料としての利用もできるとしている。
ハウスでは、アミカテラの製品製造に原料を供給することで、社会問題化しているプラスチックごみの廃棄による海洋汚染問題改善への貢献が期待できるとして、出資を決めたとしている。