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東京ガス、仏エンジ―と共同開発するメキシコでの再生可能エネルギー共同会社に出資完了。発電電力は在メキシコの日本企業にも売電へ(RIEF)

2019-12-12 23:00:29

tougasu1キャプチャ

 東京ガスは、仏エンジ―がメキシコで展開する再生可能エネルギー会社へ出資した、と正式に発表した。エンジ―との共同開発運営会社の株式50%を取得する。東ガスが海外で再エネ事業を本格的に手掛けるのは初の事例。

 (写真は、今年3月に稼働したメキシコ東部のトレスメサス3の風力発電事業)

 東ガスは今年4月、エンジ―との間で、メキシコでの共同事業の展開を打ち出していた。http://rief-jp.org/ct4/88773

 東ガスが出資する先は、エンジ―が再生可能エネルギー事業の事業プラットフォームとして設立したエオリオス・エンテーヘー社。同社の株主構成はエンジ―と東ガスがそれぞれ50%と保有する。東ガスの出資は100%出資子会社の東京ガスアメリカ社を通じて10日付で出資した。東ガスは同社に3名の社員を出向させ、資産の運営管理等を担当する。

 エオリオス・エンテーヘー社は、メキシコで6つの再エネ発電プロジェクトへの参画を計画している。6つのプロジェクト(総発電出力89.9万kW)を開発する計画。対象プロジェクトはすべて、メキシコ電力オークションで15年間の長期売電契約を落札しているという。

共同運営会社がメキシコで展開する再エネ事業拠点
共同運営会社がメキシコで展開する再エネ事業拠点

 東ガスは、このうち、風力発電(トレスメサス3)と太陽光発電(トロンペソン)の2プロジェクトへの出資をすでに完了した。今後、他のプロジェクトについても、順次出資していく予定としている。発電した電力は、在メキシコ日系企業をはじめ、再エネ電源ニーズがある企業に対して、売電の協議を進めていく。

 東京ガスは、経営ビジョン「Compass2030」で2030年の国内および海外での再エネ電源取扱量を500万kWと掲げている。2020年目標では国内外で100万kW規模としていたのを、5倍に増大させる計画だ。

https://www.tokyo-gas.co.jp/Press/20191212-03.html