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セイコーエプソン、来年にも200億~300億円のグリーンボンド発行へ。比工場での再エネ発電など、10のグリーンプロジェクト。グリーンボンドフレームワーク設定(RIEF)

2019-12-13 17:21:47

Epson1キャプチャ

 セイコーエプソンは、グリーンボンド発行のために、同社初のグリーンボンド・フレームワークを設定した。ボンドの発行は2020年の見通し。資金使途には、持続可能な社会の実現に向け、太陽光発電事業等の10プロジェクトを選定した。ボンドの発行額は200億~300億円規模とみられる。国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成にも資するものと、位置づけている。

 資金使途先の事業は「産業構造の革新」と「循環型経済の牽引」とに2分される。前者には、インクジェット複合機やプリンターなどの同社のコア商品の高環境効率性能や環境配慮の生産技術、プロセス高めるもので、コア生産能力を3倍に拡大する。また、フィリピンの製造子会社に約3000kWの太陽光発電設備を設置する。

 後者の「循環型経済」に資するものとして、2017年に160億円を投じて建設した広丘事業所(長野県塩尻市)に約160億円を投資して建設した新棟(名称:イノベーションセンターB棟)で使用する再エネ電力を拡大するほか、汚染水削減、排水利用による水質保全・水源管理、さらにカートリッジの回収・リサイクルシステムの拡大等のプロジェクトを想定している。

 フレームワークの策定には、国際資本市場協会(ICMA)が定めるグリーンボンド原則への適合性を、ESG評価機関のSustainalytics社から国際的なグリーンボンドの基準であるグリーンボンド原則(GBP)への適合を評価するセカンド・オピニオンを取得している。また格付投資情報センター(R&I)がグリーンボンドアセスメントで最上位評価の「GA1」の予備評価を付与している。

https://www.epson.jp/osirase/2019/191211_2.htm?fwlink=jptop_news_191211_2