HOME |東急不動産、23日に初のグリーンボンド100億円発行。「渋谷ソラスタ」の建設資金や北海道の風力発電事業のリファイナンス資金に充当(RIEF) |

東急不動産、23日に初のグリーンボンド100億円発行。「渋谷ソラスタ」の建設資金や北海道の風力発電事業のリファイナンス資金に充当(RIEF)

2020-01-20 19:35:08

solaie1キャプチャ

 

 東急不動産ホールディングスは同社として初のグリーンボンドを23日に発行する。発行額は100億円。資金使途として、東京・渋谷で同社が開発した渋谷ソラスタの建設資金の一部に充当するほか、同社が北海道で稼働中の蓄電池併設型風力発電所のリファイナンス資金にも充てる。

 

 (写真は、屋上21階に設けられた『林』)

 

 同ボンドは期間5年、利率0.190%。同社のグリーンボンドフレームワークでは、資金使途の対象を、グリーンビルディング (適格クライテリア:CASBEE 認証Aランク以上、LEED Gold 以上、BELS 認証4つ星以上もしくは DBJ Green Building 認証4つ星以上とするほか、再生可能エネ ルギー発電設備(太陽光発電設備および風力発電設備)と定めている。

 

随所に植栽が取り込まれている(渋谷ソラステ)
随所に植栽が取り込まれている(渋谷ソラステ)

 

 今回の資金使途先である渋谷ソラスタは、DBJ Green Building 認証最上位の5つ星と、CASBEE最上位のSランクを取得。フレームワークの基準に合致するとともに、風力発電(リエネ松前風力発電所)もCO2排出削減量年間6万9000㌧が見込まれる。

 

 主幹事とグリーンボンド・ストラクチャリング・エージェントは、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が担当した。同ボンドのグリーン性については、Sustainalytics社がセカンド・オピニオンを付与、日本格付研究所(JCR)が「JCRグリーンボンド評価」で最上位の「Green1」の評価をした。

 

 渋谷ソラスタは 2019 年 3 月に竣工したオフィスビル。東急不動産が「南平台プロジェ クト」として推進、東急グループが掲げる「広域渋谷圏3構想」の重要な一 部を構成する。東急不動産HD本社および主要なグループ会社が入居中。

 

 建物外装に庇を設置、外壁のダブルスキン、電動ブラインド、 自然調光センサー付きのLED照明などを導入し、環境負荷軽減を図っている。また植物が持つ力を活用し、新しい働き方をデザインする「Green Work Style」(デザインアソシエーション NPO との共同プロジェクト)、各フロアのグリーンテラス、屋上に緑化空間「スカイテラス」の整備など、植物を多様に職場環境に取り込み、オフィスワーカーの作業効率や生産性の向上、コミュニケーションの 活性化等を目指している。

 

 これらの建物内に大量に導入した植栽などが評価され、いきもの共生事業所®認証 (ABINC)を取得している。また、在来種植栽登録制度である「江戸 のみどり登録緑地」(優良緑地)に登録されている。


https://www.jcr.co.jp/download/f93e809044dd29f8138efed4f33c0d84f44efb294c9c00eaaf/19d1014-1.pdf

https://www.tokyu-land.co.jp/news/