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中国・青海省チベット族自治区で、世界最大という太陽熱発電プロジェクトが着工。単機での発電量350MW。2027年9月完成。蓄熱システム併用で夜間の発電も可能(RIEF)

2025-10-21 23:46:28

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写真は、太陽熱発電プロジェクトの完成予想イメージ=CGTNより)

 

 各紙の報道によると、中国青海省のチベット族自治区で、発電容量350MWという単独プロジェクトでは現時点で世界最大とされる太陽熱発電プロジェクトが建設に着工した。2027年9月末までに送電を開始するとしている。総投資額は約54億3500万元(約1140億円)で、中国が独自開発したタワー式溶融塩蓄熱太陽熱発電のコア技術を採用し、蓄熱システムを組み合わせることで、夜間の発電も可能としている。

 

 人民日報等が16日に報じた。建設されるのは中国西北部に位置する青海省海西モンゴル族チベット族自治州のゴルムド市にある烏図美仁太陽光・太陽熱発電園区。発電所は「ゴルムド350MWタワー式太陽熱発電プロジェクト」という。2027年9月に稼働後は年間約9億6000万kW時のクリーン電力を発電し、国内で年間発電量が最も多い太陽熱発電プロジェクトになる見込みとしている。

 

 太陽熱発電は、水を太陽の熱で蒸気にしてタービンを回し、発電する方法だ。鏡やレンズを使って太陽光を集めて熱に変換する手法をとる。太陽光発電の場合は太陽光パネルで直接電気を作るが、夜間になって日射が途絶えると発電できない。これに対して太陽熱発電の場合は、蓄熱システムとの組み合わせで夜間にも発電可能という。発電に際してCO2を排出しないのは太陽光発電と同じ。

 

 同発電のメリットは、蓄熱システムを併用することで、夜間や天候が悪い日でも、安定した発電ができる点だが、デメリットとしては、大規模な設備を展開することから、広い土地が必要とされる。この点で、日本では導入されていない。

 

 新たに着工した中国の太陽熱発電は、中国が独自開発したタワー式溶融塩蓄熱太陽熱発電のコア技術が採用されている。3基の吸熱タワーと1基の蒸気タービンで構成される。工場区域内には太陽の動きに合わせて光の向きを変える「太陽追尾型の反射ミラー装置(ヘリオスタット)」を設置する。その設置総面積は330万㎡に達し、反射面積は中国国内で最大としている。

 

 同発電によって、年間で標準石炭26万3400㌧分を節約でき、CO2排出量72万㌧の削減に貢献するとしている。今回太陽熱発電を建設する青海省の電力網の総設備容量は7728万5200kWに達し、そのうちクリーンエネルギー設備が93.46%、新エネルギーの設備が72.25%を占めている。いずれも中国では最も多い再エネ主導省となっている。

https://japanese.cri.cn/2025/10/17/ARTI1760673438620783

https://j.people.com.cn/n3/2025/1020/c95952-20379421.html