アフリカのベニン共和国、アフリカ初のSDGボンド国債発行。発行額は5億㌦。SDGsの17目標のうち15の目標に貢献(RIEF)
2021-07-29 16:47:54
アフリカのベニン共和国は5億㌦のSDGボンド国債を発行した。アフリカ諸国では5月にガーナがサステナビリティボンド国債を発行したが、SDGに的を絞ったソブリンボンド国債のアフリカでの発行はベニンが初めて。
資金使途は、同国の陸上、海洋の生物多様性の保全のほか、持続可能な水資源管理、自然資源の持続可能な管理、住民の社会経済的な進展と権限強化、再生可能エネルギー事業、汚染防止と抑制、食料安全保障、気候変動の適応策、クリーン輸送、手ごろな住宅の供給、基本的インフラの普及、主要な必須サービスへのアクセス等12の事業カテゴリーに投じられる。これらの12の事業は、SDGsの17目標のうち15目標に貢献するとしている。
ボンドの満期は2035年1月で、期間13年半。クーポンレートは4.95%。主幹事は、Citigroup、Natixis、Société Généraleの3機関。SDGボンドのセカンドオピニオンはV.E(Vigeo Eiris)が、国際資本市場協会(ICMA)のグリーンボンド原則(GBP)とソーシャルボンド原則(SBP)への適合を付与した。
V.Eのグローバルソブリン・サステナビリティ格付では、ベニンは178カ国中82カ国にランクされている。また西アフリカの8カ国で構成する西アフリカ経済通貨同盟諸国(WAEMU)の中では2位となっている。
アフリカ諸国でのESG国債の発行は、ナイジェリアとエチオピアがグリーンボンドを、ガーナがサステナビリティボンドをそれぞれ発行している。またアフリカ開発銀行(AfDB)は6月にソーシャルボンドプログラムに基づき、6億豪㌦のソーシャルボンドを発行している。
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