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東京都、グリーンファイナンス推進で、外資金融企業を補助金付きで誘致へ。最大5000万円を5社に提供。資産運用業やフィンテック企業に呼びかけ(RIEF)

2021-10-20 18:07:09

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 東京都はグリーンファイナンスに取り組む外資金融機関の東京進出を支援するため年間最大5000万円を補助金として供給する「グリーンファイナンス外国企業進出支援事業」を始めた。今年度中に都内で拠点を開設する外資の資産運用企業やフィンテック企業を対象に、5社を選ぶとしている。外資企業誘致で補助金を提供するのは途上国ではあるが、先進国では珍しい。

 

 募集要項によると、東京のグリーンファイナンス市場は、①上場企業を中心にESGへの関心度が上昇②政府が2030年に温室効果ガス排出量46%削減を表明③都は「国際金融都市・東京」構想の下、海外企業進出のサポートを充実ーーと指摘、東京市場の「魅力」をアピールしている。

 

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 この「魅力ある」東京市場に進出をする外資金融企業に対しては、進出支援プログラムを提供するほか、初年度は5000万円を上限として補助金を提供するという。補助金を得て都内に拠点を置く前に、日本に進出していないことが条件だ。

 

 すでに募集を開始、11月19日まで受付ける。1次審査で10社前後に絞り、最終的には5社を選ぶとしている。最大5000万円の支給だから、2億5000万円を投じることになる。

 

 対象事業は資産運用事業者の事例については、①グリーン分野の企業等への投資②グリーンボンド組成支援③ESG開示効率化事業等としている。フィンテック企業については、①ESG/インパクト分析②ESG/インパクトIndexの提供③クリーンテク技術やアグリテク技術等のグリーンテクノロジーツールの提供企業等としている。

 

 都は今年7月に「国際金融都市・東京」構想改訂案を公表し、「サステナブル・リカバリーを実現し、世界をリードする国際金融都市へ」を目指している。その中で、「東京グリーンファイナンスイニシアティブ(TGFI)」を推進するため、グリーンファイナンスにおける参加プライヤーの裾野拡大、ESG人材の育成、フィンテック企業の誘致・創業・成長支援等の政策を掲げている。

 

https://www.investtokyo.metro.tokyo.lg.jp/en/for_foreign/green_finance_subsidy/

https://www.seisakukikaku.metro.tokyo.lg.jp/pgs/2021/07/images/kousou-kaitei.pdf