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チリの大手銀行Bci、東京市場で円建てグリーンボンド発行。50億円。風力発電等の再エネ事業や省エネ事業等へのファイナンスに充当。第一フロンティア生命が私募で全額引き受け(RIEF)

2022-01-12 12:45:47

Bci001キャプチャ

 

 チリの大手銀行であるバンコ・デ・クレディト・エ・インベルシオネス(Banco de Crédito e Inversiones : Bci)は東京市場で円建てグリーンボンドを発行した。発行額は50億円で、調達資金は、チリを中心とした再生可能エネルギー促進やエネルギー効率改善等のプロジェクトへの投資に使われるという。発行したボンドは私募の形で第一フロンティア生命保険が引き受けた。

 

 外資企業による東京市場での円建てグリーンボンド発行としては、昨年、ハンガリーがグリーン国債を発行している。Bciは2021 年 9 月にサスティナビリティー・ファイナンス・フレームワークを発表しており、今回の日本での発行は同フレームワークに基づく初の起債となる。

 

 発行したボンドは5年債。第一フロンティア生命によると、円建てグリーンボンドの発行に際して、同社と債券引受業務を担当した野村證券が連携して、Bciのフレームワークの策定やプロジェクトの選定を支援したという。フレームワークはS&Pから第三者認証を得ている。

 

 資金使途先は、①再生可能エネルギー②クリーンな輸送運搬インフラの構築③エネルギー効率の改善④水資源の活用と効率改善--の4分野としている。



 Bciは、1937 年設立で、チリの3大民間銀行の一つ。チリ国内での市場シェアはローンで14.3%、預金で13.4%(いずれも2021年9月末時点)。グローバル展開にも熱心で、2015年に買収したフロリダの City National Bank of Florida(CNB)を通じて米国市場のほか、近隣のペルーでも金融ビジネスを拡大している。格付はMoody’sがA2、S&PがA-、FitchがAを付与している。

 

https://www.d-frontier-life.co.jp/corporate/release/pdf/2021_0018.pdf