HOME |Moody's 3月に開発したグリーンボンドアセスメント(GBA)を、ニューヨーク州の水道改善事業に適用。米市場で初(RIEF) |

Moody's 3月に開発したグリーンボンドアセスメント(GBA)を、ニューヨーク州の水道改善事業に適用。米市場で初(RIEF)

2016-08-16 21:50:24

Moody's

 

   格付け会社のムーディーズは3月に開発したグリーンボンドを評価する Green Bond Assessment (GBA) を、初めて米国の自治体発行のボンドに付与した。

 

 対象となったのは、ニューヨーク州の Upper Mohawk Valley Regional Water Finance Authority (MVWA) が発行する877万7500㌦のWater System Revenue Bondsで Series 2016 (A1)の債券。償還期間は2017年~2031年。アセスメントの評価は最高グレードのGB1とした。

 

    MVWAはグリーンボンド発行で調達した資金を、ニューヨーク州のMohawk Valleyでの安全な飲料水供給のための3つの持続可能性プロジェクトに充当する予定。

 

 Moody’sは3月に開発したGBAの評価をオランダの Gothenburg市のGreen Medium Term Note に対して、最初の評価(GB1)をつけており、米国市場での評価付けは今回が初めて。

 

 BAの手法は、5つのキーファクターに基づいてグリーンボンドを包括的に評価する。①発行体の組織②資金使途③資金使途の情報開示④資金の管理⑤グリーンボンドでファイナンスされる進行中の環境プロジェクトに関する情報開示--の5つ。

 

 これらの5つのファクターにスコアをつけ、その総合スコア点で5段階のグレード評価をする。5つのファクターの配点は、①15%②40%③10%④15%⑤20%。これらの配点を加味し、複合加重因子スコア化する。  各ファクターには、サブファクターも設定されている。

http://rief-jp.org/ct4/59864

 

  こうした評価プロセスに基づいて、発行グリーンボンドをGB1(Excellent)、GB2(Very Good)、GB3(Good)、GB4(Fair)、GB5(Poor)の5段階に分類する。今回のMVWAのGB1は、いわばトリプルA(AAA)というわけだ。

 

https://www.moodys.com/research/Moodys-assigns-Green-Bond-Assessment-GBA-of-GB1-to-the–PR_903508405