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丸紅と中国のジンコ連合によるUAEでの世界最大のメガソーラー事業へ、三菱東京UFJなどが8億7000万㌦融資を決定(RIEF)

2017-05-29 09:11:45

adbキャプチャ

 

 丸紅と中国の太陽光パネルメーカーのジンコソーラーが共同で受注したアラブ首長国連邦(UAE)での世界最大級の大規模太陽光発電所(メガソーラー)事業に対して、三菱東京UFJ銀行(BTMU)など日欧の金融機関が8億7000万㌦の資金をシンジケートローンで供給することが決まった。

 

 同事業は日中2社に加え、地元のAbu Dhabi Water and Electricity Authority (ADWEA)が共同事業として展開する。出資比率はADWEAが60%、丸紅などは20%ずつとなる。

 

 発電出力は約1179MWで、原子力発電所1基分を超える。受注価格はこれまでの太陽光発電事業で世界最安値の1kWh当たり2.3㌣(約2.6円)となり、話題を集めた。http://rief-jp.org/ct6/67408

 

 事業は、アブダビ東部のSweihanに広がる砂漠地帯。東京ドーム166個分に相当する約7.8㎢の土地を現地政府から借り受ける。発電した電力は、ADWEAが25年間の契約で買い取る。2019年4月の運転開始を目指すとしている。

 

 建設資金の供給は、全体の6億5000万㌦を日本勢のBTMUをはじめ、農林中金、三菱UFJ信託銀行、三井住友銀行が供給する。フランスのクレディアグリコル、BNPパリバ、ナティキス(Natixis)のフランスのほか、現地UAEの Dubai International Finance Centreも参加する。

 

 BTMUはシンジケート団を束ねる「documentation bank」の役割とグローバル担当を務める。丸紅とジンコへの法的アドバイザーにはNorton Roseが就く。

 

 ADWEA の会長であるAbdullah Ali Musleh Al Ahbabi氏は「今回の金融契約の成立で、Sweihanメガソーラーは実現に向けて大きく踏み出した」と高く評価した。

 

 UAEのアブダビは、2020年までにエネルギーの7%を再エネで賄う計画だ。ジンコ・ソーラーの Xiande Li会長は「金融契約の成立は、世界最大のソーラー発電の一つを現実化する重要なステップとなる」と事業の成功を強調した。

http://www.adwea.ae/en/home.aspx