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静岡銀行、マイクロファイナンス支援の「五常・アンド・カンパニー」に対し、インドの女性企業家向け資金としてソーシャルローン5億円融資。キャッシュレス決済も導入(RIEF)

2022-06-01 16:23:22

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 途上国でのマイクロファイナンス事業を支援する「五常・アンド・カンパニー」(東京)は1日、インドの女性起業家向けのマイクロファイナンス金融会社に供給する資金調達のため、静岡銀行からソーシャルローン5億円を借り入れる契約を結んだと発表した。 五常は「民間版の世界銀行」を目指し、「低価格で良質な金融サービスを 2030 年までに 50カ国1億人以上に届ける」との長期目標に基づき新興国、途上国での金融包摂のミッションに取り組んでいる。

 

 (写真は、五常から転貸を受けるインドのマイクロファイナンス事業のSatya社のマネジャーら)

 

 五常は静岡銀から調達したソーシャルローン資金全額を、グループ会社のインドのSATYA MicroCapital社 (Satya)に転貸する。 Satyaは 2017年にインドで事業を開始したマイクロファイナンス事業を行うノ ンバンク事業者。地域の零細事業者や個人向けに、Limited Liability Loan(共同債務グループ向け少額融資)、Individual Micro Loans(個人向け少額融資)、Micro Business Loan(法人向け少額融資)、Water & Sanitation Loan(水・衛生の ための少額融資)等を提供している。

 

 Satya 社はインドでマイクロファイナンスを行うノンバンク事業者。同社の顧客の99.6%が女性の起業家や労働者。同社では借り手がマイクロファイナンス資金の返済に際して、キャッシュレス決済の導入を進めている。返済用の現金を持ち歩くことによる路上での身体的危険に遭うリス クを低減する取り組みという。

 

 安全の確保と新規融資の供給によって、 女性の収入向上や女性起業家の売上拡大など、女性の経済的自立が促され、エンパワーメントの 向上が期待されると期待される。Satya社の2021年3月期の経常収益は26億7200万インド・ルピー(約40億800万円)、包括利益は1億200万インド・ルピー (約1億5300万円)。

 

 五常は、2014年設立のマイクロファイナンスを中心とする金融会社。2022年3月時点でインド、カンボジア、スリランカ、ミャンマー、タジキス タンに6つの子会社および 関連会社2社を保有する。それぞれの子会社及び関連会社で現地企業・住民向けのマイクロファイナ ンスや、それに関連する法人向け融資などを行っている。5カ国で7700名を超えるグループ従業員を抱え、融資顧客数は120万人、融資残高は800億円を突破しているとしている。

https://gojo.co/gojo-announces-social-loan-agreement-with-shizuoka-bank-jp

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