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ヤマハ発動機、2035年に内外工場でのカーボンニュートラル達成へ。当初目標を15年前倒し。エネルギーの「最小化」「クリーン化」で、本社関連工場等に水力由来電力導入等を推進(RIEF)

2022-06-28 21:45:39

yamaha002キャプチャ

 

 ヤマハ発動機は28日、海外を含む自社工場全体でのCO2排出量(Scope1、同2)を2035年にネットゼロとする発表した。昨年発表した計画では、2050年のカーボンニュートラルを目標としていたが、15年前倒しする。水力由来のCO2排出ゼロの電力を7月から導入するほか、内外のグループ会社でも順次導入を進め、2030年を目標にすべての電気をCO2フリーに切り替える。

 

  同社は昨年7月に発表した「ヤマハ発動機グループ環境計画2050」で、50年カーボンニュートラルを目標に掲げたが、1年で全体を見直し、海外を含む自社工場での目標達成時期を35年へと前倒しする。国内の自動車会社では、トヨタが昨年、世界の工場でのCO2排出量を35年にゼロにとしたほか、マツダも6月に35年の工場CO2排出ゼロを掲げている。

 

yamahaキャプチャ

 ヤマハ発動機は、15年前倒し目標の達成に向け、エネルギーの「最少化」と「クリーン化」を軸とした活動を推進するとしている。「最小化」では、真に必要なエネルギーのみを「価値」と定義し、この価値以外はすべて「改善代(しろ)」としてエネルギーの最少化を目指す、としている。

 

 「クリーン化」では、本社管轄のすべての事業所に対し、水力由来でCO2排出ゼロの中部電力ミライズの「静岡Greenでんき」を7月より導入。順次導入対象を国内外のグループ会社に広げる。また工場でCO2排出が多い鋳造や塗装工程で、使用する燃料を水素に切り替えるほか、廃熱の再利用も進める。使用するエネルギー全体の3割以上を自社の太陽光発電でカバーする。

 

 これらの対策によって、海外を含む自社工場でのCO2排出量(Scope1、同2)は、2035年に92%削減(2010年比)となる見込み。残るCO2排出量の8%分は、国際的に認められたオフセットクレジットの調達で補い、目標を達成する。

 

https://global.yamaha-motor.com/jp/news/2022/0628/corporate.html