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春の嵐で風力発電が破壊される 三重・津の「ウィンドパーク笠取」 中部電力子会社の設備(FGW)

2013-04-08 14:12:00

強風で風車が破損した三重県津市のウィンドパーク美里の風車群
強風で風車が破損した三重県津市のウィンドパーク美里の風車群
強風で風車が破損した三重県津市のウィンドパーク美里の風車群


全国を吹き荒れた春の嵐の影響で、7日午後8時ごろ、津市美里町の「ウィンドパーク笠取」にある中部電力の子会社「シーテック」(名古屋市瑞穂区)の風力発電機1基(出力2000キロワット)が破壊されていたことがわかった。被害を受けた発電機は、機械と羽根全3枚が地上に落下して発電不能となった。 シーテック社によると、壊れた風力発電機は高さ65メートルの支柱に発電機を設置、三枚の羽根を含めた重さは約140トンあった。落下した羽根はいずれも繊維強化プラスチック製で長さ40メートル。発電機の支柱も中央付近で「く」の字に曲がるなど、強風の影響の凄まじさを物語る姿になっていた。

同ウィンドパークは、津市と三重県伊賀市にまたがる「ウインドパーク笠取(かさとり)」にある19基の風車のうちの1基。2010年12月に稼働した月。出力は19基計3.8万キロワット。風力発電は風を受けて発電するが、風が強すぎると事故を防ぐため、羽を止めるなどの措置をとる。今回はそうした措置でも被害を防ぎきれなかったとみられる。

 津地方気象台によると、津市では7日、最大瞬間風速20.2メートルを観測した。

http://www.ctechcorp.co.jp/kankyou/